25.10.02
システム開発の工程と流れをモデル別に図解。頻出略語も解説

システム開発の工程は、プロジェクトを成功に導くための設計図です。
この一連の流れを正しく理解することで、作業の全体像を把握し、円滑な進行が可能になります。
この記事では、システム開発における基本的なフローを、初心者にもわかりやすく図を交えながら解説します。代表的な開発モデルごとの特徴や、現場で頻出する略語についても説明しており、システム開発の基礎知識を網羅的に学べる内容です。
システム開発の全体像|基本となる10の工程
【モデル別】システム開発の代表的な3つの手法
システム開発の工程を正しく踏む3つのメリット
システム開発の各工程で使われる頻出略語一覧
まとめ
システム開発は、目的や要望を形にするための複数の作業工程(フェーズ)に分かれています。
この一連のステップは開発工程と呼ばれ、ソフトウェア開発の基本的な流れを形成します。
各工程で何を行うのか、そのポイントとなる知識を事前に得ることで、プロジェクトの全体像を把握しやすくなります。
ここでは、システムの開発工程の基本となる10のフェーズについて、それぞれの役割と目的を具体的に説明していきます。
プロジェクト計画は、システム開発の方向性を定める最も初期段階の工程です。
まず、システム化によって解決したい課題や達成したい目的を明確にする企画から始めます。
その目的を達成するために、どのような機能が必要か、開発の範囲はどこまでかを定義し、プロジェクト全体のスコープを決定します。
続いて、必要なタスクを洗い出し、それぞれの担当者や役割分担を決め、チーム体制を構築します。
さらに、全体のスケジュールを作成し、各工程の期限や予算を設定することで、プロジェクトを計画通りに進めるための土台を築きます。
要件定義は、ユーザーがシステムに求める要望をヒアリングし、それを基にシステムが実現すべき機能や性能を具体的に定義する重要な工程です。
クライアントの業務内容や課題を深く理解し、「何を」「どこまで」システム化するのかを明確にします。
この段階で定義される内容には、システムの機能に関する「機能要件」と、性能やセキュリティ、運用方法など品質に関する「非機能要件」があります。
ここで作成される要件定義書は、以降の設計や開発の根幹となるため、関係者間で認識の齟齬がないよう、綿密なすり合わせが求められます。
基本設計は、要件定義で定められた内容を基に、システムの基本的な仕様を決定する工程です。
この設計はユーザーの視点から行われ、外部設計とも呼ばれます。
具体的には、画面のレイアウトや表示項目、操作方法といったユーザーインターフェース(UI)や、システムが外部の他システムとどのようにデータをやり取りするかのインターフェースなどを設計します。
ユーザーが直接触れる部分の仕様を固めるため、操作性や見やすさが重視されます。
この段階で作成される基本設計書は、ユーザーと開発者の間でシステムの完成イメージを共有するための重要な資料となります。
詳細設計は、基本設計で決定した仕様を、エンジニアがプログラミング可能なレベルまで具体的に落とし込む工程です。
内部設計とも呼ばれ、ユーザーからは見えないシステムの内部構造を設計します。
具体的には、機能をどのようなモジュールに分割するか、データベースのテーブル構造はどうするか、処理の具体的なロジックなどを定義します。
この工程で作成される詳細設計書は、プログラマーが実装作業を行う際の直接的な指示書となるため、正確性と網羅性が求められます。
成果物となる資料の品質が、後の実装工程の効率やシステムの品質に大きく影響します。
実装は、詳細設計書に基づいて、プログラミング言語を用いて実際にコードを記述していく工程で、製造や構築とも呼ばれます。
SE(システムエンジニア)が作成した設計資料を基に、プログラマーがソフトウェアの各機能を一つずつ形にしていきます。
このフェーズでは、設計書の意図を正確に理解し、定められたコーディング規約に従って記述することが求められます。
単にプログラムが動くだけでなく、他の開発者が読んでも理解しやすい、保守性の高いコードを書くことも重要です。
大規模な開発では、複数のプログラマーが分担して作業を進めるのが一般的です。
単体テストは、実装工程で作成されたプログラムを、機能や部品といった最小単位で検証する最初のテスト工程です。
個々のプログラムが設計書通りに正しく動作するか、意図した通りの結果を返すかを確認します。
例えば、特定のボタンをクリックした際に期待される処理が行われるか、異常なデータが入力された場合に適切なエラーを返すかといった観点でテストを実施します。
この段階で個々の機能の品質を確保しておくことで、後の結合テスト以降で発見される不具合を減らし、開発全体の効率を高める役割を果たします。
結合テストは、単体テストを完了した複数のモジュールやプログラムを組み合わせて、それらが正しく連携して動作するかを検証する工程です。
個々の機能は正しくても、それらを繋ぎ合わせた際にデータの受け渡しがうまくいかなかったり、予期せぬ不具合が発生したりすることがあります。
例えば、A画面で入力したデータが、B画面で正しく表示されるか、データベースに正常に保存されるかといった、機能間の連携部分を重点的に確認します。
このテストによって、システム全体の骨格が設計通りに機能することを保証します。
システムテストは、開発したシステム全体を一つの完成品として扱い、要件定義で定められた全ての要件を満たしているか総合的に検証する工程です。
ユーザーの視点に立ち、実際の業務の流れに沿ってシステムを操作し、機能や性能が要求仕様をクリアしているかを確認します。
具体的には、機能が漏れなく実装されているかの機能テスト、定められた時間内に処理が終わるかの性能テスト、大量のアクセスに耐えられるかの負荷テスト、セキュリティ上の脆弱性がないかのセキュリティテストなど、多角的な観点から評価を実施します。
運用テストは、リリース前の最終確認として、完成したシステムを実際の業務環境で利用者が操作し、問題なく使用できるかを確かめる工程です。
受け入れテストとも呼ばれ、開発側ではなく、システムを発注したクライアント側が主体となって実施します。
実際の業務データを使用し、業務フローに沿ってシステムを動かすことで、操作性や利便性、業務への適合性を評価します。
このテストで発見された問題点はリリース前に修正され、利用者がスムーズにシステムを使い始められる状態を目指します。
リリースは、全てのテスト工程をクリアしたシステムを本番環境に展開し、ユーザーが利用できる状態にする作業です。
この際、既存システムからのデータ移行や、ユーザーへの操作説明会なども行われます。
システムが公開された後も開発は終わりではなく、保守運用のフェーズに入ります。
保守では、システム障害が発生した際の対応や原因調査、OSやソフトウェアのアップデートへの対応、法改正に伴う機能改修など、システムが安定して稼働し続けるためのサポートを行います。
これにより、システムは長期的に価値を提供し続けます。
システム開発の進め方には、プロジェクトの特性や要件に応じていくつかの種類があります。
開発モデルと呼ばれるこれらの手法は、工程の進め方や考え方が異なります。
それぞれのモデルにメリット・デメリットがあるため、開発するシステムの規模や仕様変更の頻度などを考慮して、最適な手法を選択することが重要です。
ここでは、代表的な開発手法の例として「ウォーターフォール開発」「アジャイル開発」「スパイラル開発」の3つを紹介します。
ウォーターフォール開発は、システム開発における最も標準的なモデルです。
その名の通り、水が上から下に流れるように、「計画」「要件定義」「設計」「実装」「テスト」といった各工程を順番に進めていきます。
原則として前の工程が完全に完了しないと次の工程には進まず、後戻りをしないことを前提としています。
最初に全体の計画を綿密に立てるため、進捗管理がしやすく、大規模なシステム開発に向いています。
一方で、開発途中で仕様変更が発生した場合、前の工程に戻って修正する必要があるため、柔軟な対応が難しいという側面も持ち合わせています。
アジャイル開発は、仕様変更や追加要求に柔軟に対応することを目的とした開発モデルです。
「アジャイル」とは「素早い」という意味を持ち、開発対象のシステムを機能単位の小さなサイクルに分割し、「計画→設計→実装→テスト」という一連の工程を繰り返して開発を進めます。
各サイクルの終了時に動作するソフトウェアをリリースし、ユーザーからのフィードバックやレビューを受けて次の開発サイクルに活かします。
これにより、優先度の高い機能から開発でき、市場やビジネスの変化に迅速に対応できるのが大きな特徴です。
スパイラル開発は、ウォーターフォール開発とアジャイル開発の特徴を併せ持つモデルです。
システム全体を機能ごとに分割し、重要な機能から「設計→プログラミング→テスト」というサイクルを繰り返しながら開発を進めます。
各サイクルの完了ごとに試作品(プロトタイプ)を作成し、ユーザーに評価してもらうことで、要求仕様を明確化しながら開発の精度を高めていきます。
まるで螺旋(スパイラル)を描くように開発を進めることからこの名がついています。
仕様が固まっていない新規事業のシステム開発や、技術的な実現可能性を検証しながら進めるプロジェクトに適した手法です。
ラボ環境での検証などを通じてリスクを低減できます。
システム開発において、定められた工程を一つひとつ着実に進めることは、プロジェクトの成功に不可欠です。
工程を省略したり、順番を無視したりすると、後々大きな問題につながる可能性があります。
各工程にはそれぞれ明確な目的があり、それらを遵守することで、開発するシステムの品質やチームの生産性の向上といった多くのメリットが生まれます。
ここでは、システム開発の工程を正しく踏むことによる主要な3つのメリットについて解説します。
システム開発の各工程を順番に踏むことは、最終的な成果物の品質向上に直結します。
例えば、要件定義や設計の段階で仕様を明確にし、関係者間で合意形成を行うことで、要求の漏れや認識のズレを防ぎます。
また、単体テスト、結合テスト、システムテストといった段階的なテスト工程を経ることで、プログラムの不具合やバグを早期に発見し、修正することが可能です。
各工程で成果物に対するレビューや検証を徹底することにより、手戻りを減らし、安定して動作する信頼性の高いシステムを構築できます。
各工程が明確に定義されていると、プロジェクト全体の進捗管理が容易になります。
開発工程を細分化することで、それぞれのタスクで「何を」「いつまでに」行うべきかが明確になります。
これにより、各作業に必要な工数や期間の見積もり精度が向上し、現実的なスケジュールを立てることが可能です。
また、工程ごとに完了の定義がはっきりしているため、「予定通りに進んでいるか」「どこかで遅延が発生していないか」といった進捗状況を客観的に把握しやすくなります。
問題が発生した場合でも、どの工程に原因があるのかを特定しやすく、迅速な対応が可能になります。
工期を守る上でも、工程管理は極めて重要です。
開発工程を正しく踏むことは、手戻りのリスクを最小限に抑え、結果的に開発コストの抑制につながります。
システム開発では、後の工程で仕様変更や不具合が発覚するほど、修正にかかる時間とコストが増大する傾向にあります。
上流工程である要件定義や設計の段階で顧客との認識を十分にすり合わせ、仕様を固めておくことで、実装段階での大幅な変更を防ぎます。
正確な見積に基づいた契約を結ぶ上でも、各工程での成果物が重要な役割を果たします。
特に請負契約のような契約形態では、手戻りの発生は利益を圧迫する大きな要因となるため、工程遵守はコスト管理の観点からも非常に重要です。
システム開発の現場では、コミュニケーションを円滑にするため、各工程や成果物の名称をアルファベットの略語で呼ぶことが頻繁にあります。
これらの専門用語を知らないと、会議やドキュメントの内容を正確に理解することが難しくなるかもしれません。
ここでは、システム開発の各フェーズで特によく使われる頻出の略語について、その正式名称と意味を一覧で解説します。
これらの基本的な略語を覚えておくと、プロジェクトへの理解がより一層深まります。
SPは「System Planning」の略で、システム企画を指します。
これはシステム開発の最も上流に位置する工程であり、経営課題や業務上の課題を解決するために、どのようなシステムが必要かを検討する段階です。
具体的には、システム化の目的、対象となる業務範囲、期待される効果、そして概算の費用や開発期間などを明確にします。
このSPの段階で作成される企画書が、その後のプロジェクト全体の方向性を決定づける重要な土台となります。
経営層の承認を得て、初めて具体的な開発プロジェクトがスタートします。
SAは「Systems Analysis」の略で、要求分析を指します。
この工程では、システムを利用するユーザーや関係者にヒアリングを行い、システムに対する具体的な要望を収集・整理・分析します。
ユーザーが「どのような業務で困っているのか」「システムに何を期待しているのか」を深く理解し、本当に解決すべき課題は何かを見極めることが目的です。
SAの結果は、次のRD(要件定義)工程で、システムが備えるべき機能や性能を具体的に定義するための基礎情報となります。
ユーザーの潜在的なニーズまで引き出すことが、プロジェクトの成功につながります。
RDは「RequirementsDefinition」の略で、要件定義を指します。
SA(要求分析)で明らかになったユーザーの要望をもとに、システムが実装すべき機能や達成すべき性能、満たすべき制約などを具体的かつ明確に定義する工程です。
ここで定義される内容には、システムの操作や処理に関する「機能要件」と、性能・信頼性・セキュリティといった品質面に関する「非機能要件」があります。
このRDで作成される要件定義書は、開発者と発注者の間で「何を作るか」を合意するための公式な文書となり、以降の全ての開発工程の基準となります。
BDは「BasicDesign」の略で、基本設計を指します。
外部設計とも呼ばれ、要件定義で定められた内容を基に、システムの基本的な仕様を設計する工程です。
主にユーザーの視点からシステムの振る舞いを定義し、画面レイアウト、帳票設計、操作方法、メニュー構成など、ユーザーが直接触れる部分の仕様を決定します。
また、他のシステムとの連携が必要な場合は、そのインターフェース仕様もこの段階で設計します。
このBDで作成される基本設計書は、ユーザーと開発者の間でシステムの完成イメージを共有し、認識を合わせるための重要なドキュメントです。
DDはDetailDesignの略で、詳細設計を指します。
内部設計とも呼ばれ、BD(基本設計)で決定した仕様を、プログラマーが実装できるレベルまで詳細に落とし込む工程です。
ユーザーからは見えないシステム内部の構造や処理ロジックを設計します。
具体的には、プログラムをどのような部品(モジュール)に分割するか、各モジュールがどのような処理を行うか、データベースの物理的な設計などを定義します。
このDDで作成される詳細設計書は、プログラミング作業の直接的な指示書となるため、正確で詳細な記述が求められます。
PGは「Programming」の略で、プログラミングそのものを指す言葉です。
詳細設計書に基づいて、プログラミング言語を用いてソースコードを記述し、実際にコンピューター上で動作するプログラムを作成する作業です。
この工程は、実装や製造とも呼ばれます。
設計の意図を正確に汲み取り、定められたコーディング規約に沿って、効率的で保守性の高いコードを作成することが求められます。
システム開発プロジェクトにおいては、プログラマー(PG)という職種の略称としても使われることがありますが、工程を指す場合は作業そのものを意味します。
CDは「Coding」の略で、コーディングを指します。
これはPG(プログラミング)とほぼ同じ意味で使われる言葉で、プログラミング言語を用いてソースコードを作成する行為そのものを指します。
詳細設計書に記載された処理内容やロジックを、コンピューターが解釈できる形式の命令文として記述していく作業です。
現場によっては、PGが設計から実装までの一連の流れを指すのに対し、CDは純粋にコードを書く作業のみを指すというように、ニュアンスを区別して使う場合もありますが、基本的には同義と捉えて問題ありません。
UTは「UnitTest」の略で、単体テストを指します。
プログラミングによって作成された個々のプログラム部品(モジュールや関数など)が、それぞれ意図した通りに正しく動作するかを検証するテスト工程です。
開発者自身が実施することが多く、品質保証の最初のステップとなります。
このUTの段階で個々の部品の品質をしっかりと確保しておくことで、それらを組み合わせた後の結合テスト(IT)やシステムテスト(ST)での不具合の発生を抑制し、手戻りを減らす効果があります。
プログラムの品質を担保する上で非常に重要な工程です。
ITは「IntegrationTest」の略で、結合テストを指します。
単体テスト(UT)をクリアした複数のプログラムやモジュールを組み合わせて、それらが互いに連携して正しく動作するかを検証するテスト工程です。
個々の部品が正しくても、それらを繋げた際にデータの受け渡しがうまくいかなかったり、想定外の動作をしたりすることがあります。
ITでは、そうしたモジュール間のインターフェース部分に問題がないか、データが意図通りに連携されるかなどを重点的に確認します。
システム全体の機能を段階的に結合しながらテストを進めていきます。
STは「SystemTest」の略で、システムテストを指します。
開発したシステム全体を一つの製品として扱い、要件定義で定められた要件をすべて満たしているかを総合的に検証するテスト工程です。
ユーザーの視点に立ち、機能が要求通りに動作するかはもちろんのこと、性能、信頼性、セキュリティ、操作性など、非機能要件についても評価します。
実際の業務に近い環境やデータを用いてテストを行い、システム全体としての品質を保証する最終段階のテストの一つです。
このテストに合格することで、システムがリリース可能な品質であることを証明します。
OTは「OperationsTest」の略で、運用テストを指します。
受け入れテスト(UAT)とも呼ばれ、システム開発の最終段階で実施されるテストです。
実際にシステムを利用するユーザーが、本番と同じ環境で業務の流れに沿ってシステムを操作し、実用上問題がないかを確認します。
開発側ではなく、発注者側が主体となって行い、システムが業務要件を満たしているか、操作性は問題ないかなどを最終判断します。
このOTで承認が得られて初めて、システムは本番稼働(リリース)へと進むことができます。
システム開発の工程は、企画からリリース、そして保守運用に至るまで、多岐にわたるフェーズで構成されています。
各工程の役割と目的を理解することは、プロジェクトの全体像を把握し、関係者間の円滑なコミュニケーションを促進する上で不可欠です。 ウォーターフォールやアジャイルといった開発モデルの違いを知ることで、プロジェクトの特性に応じた最適な進め方を検討できます。
ここで解説した内容は、システム開発の基礎知識として、新人向けの教育や研修の場面でも役立つ情報です。 開発プロジェクトに関わるすべての人が共通の理解を持つことが、成功への第一歩となります。
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この一連の流れを正しく理解することで、作業の全体像を把握し、円滑な進行が可能になります。
この記事では、システム開発における基本的なフローを、初心者にもわかりやすく図を交えながら解説します。代表的な開発モデルごとの特徴や、現場で頻出する略語についても説明しており、システム開発の基礎知識を網羅的に学べる内容です。
目次
システム開発の全体像|基本となる10の工程
【モデル別】システム開発の代表的な3つの手法
システム開発の工程を正しく踏む3つのメリット
システム開発の各工程で使われる頻出略語一覧
まとめ
システム開発の全体像|基本となる10の工程
システム開発は、目的や要望を形にするための複数の作業工程(フェーズ)に分かれています。
この一連のステップは開発工程と呼ばれ、ソフトウェア開発の基本的な流れを形成します。
各工程で何を行うのか、そのポイントとなる知識を事前に得ることで、プロジェクトの全体像を把握しやすくなります。
ここでは、システムの開発工程の基本となる10のフェーズについて、それぞれの役割と目的を具体的に説明していきます。
【工程1】プロジェクト計画:開発の目的と体制を決定する
プロジェクト計画は、システム開発の方向性を定める最も初期段階の工程です。
まず、システム化によって解決したい課題や達成したい目的を明確にする企画から始めます。
その目的を達成するために、どのような機能が必要か、開発の範囲はどこまでかを定義し、プロジェクト全体のスコープを決定します。
続いて、必要なタスクを洗い出し、それぞれの担当者や役割分担を決め、チーム体制を構築します。
さらに、全体のスケジュールを作成し、各工程の期限や予算を設定することで、プロジェクトを計画通りに進めるための土台を築きます。
【工程2】要件定義:システムに実装する機能や性能を洗い出す
要件定義は、ユーザーがシステムに求める要望をヒアリングし、それを基にシステムが実現すべき機能や性能を具体的に定義する重要な工程です。
クライアントの業務内容や課題を深く理解し、「何を」「どこまで」システム化するのかを明確にします。
この段階で定義される内容には、システムの機能に関する「機能要件」と、性能やセキュリティ、運用方法など品質に関する「非機能要件」があります。
ここで作成される要件定義書は、以降の設計や開発の根幹となるため、関係者間で認識の齟齬がないよう、綿密なすり合わせが求められます。
【工程3】基本設計(外部設計):ユーザー視点でシステムの仕様を決める
基本設計は、要件定義で定められた内容を基に、システムの基本的な仕様を決定する工程です。
この設計はユーザーの視点から行われ、外部設計とも呼ばれます。
具体的には、画面のレイアウトや表示項目、操作方法といったユーザーインターフェース(UI)や、システムが外部の他システムとどのようにデータをやり取りするかのインターフェースなどを設計します。
ユーザーが直接触れる部分の仕様を固めるため、操作性や見やすさが重視されます。
この段階で作成される基本設計書は、ユーザーと開発者の間でシステムの完成イメージを共有するための重要な資料となります。
【工程4】詳細設計(内部設計):エンジニア視点で内部構造を設計する
詳細設計は、基本設計で決定した仕様を、エンジニアがプログラミング可能なレベルまで具体的に落とし込む工程です。
内部設計とも呼ばれ、ユーザーからは見えないシステムの内部構造を設計します。
具体的には、機能をどのようなモジュールに分割するか、データベースのテーブル構造はどうするか、処理の具体的なロジックなどを定義します。
この工程で作成される詳細設計書は、プログラマーが実装作業を行う際の直接的な指示書となるため、正確性と網羅性が求められます。
成果物となる資料の品質が、後の実装工程の効率やシステムの品質に大きく影響します。
【工程5】実装(プログラミング):設計書をもとにコードを記述する
実装は、詳細設計書に基づいて、プログラミング言語を用いて実際にコードを記述していく工程で、製造や構築とも呼ばれます。
SE(システムエンジニア)が作成した設計資料を基に、プログラマーがソフトウェアの各機能を一つずつ形にしていきます。
このフェーズでは、設計書の意図を正確に理解し、定められたコーディング規約に従って記述することが求められます。
単にプログラムが動くだけでなく、他の開発者が読んでも理解しやすい、保守性の高いコードを書くことも重要です。
大規模な開発では、複数のプログラマーが分担して作業を進めるのが一般的です。
【工程6】単体テスト:機能単位でプログラムが正しく動くか検証する
単体テストは、実装工程で作成されたプログラムを、機能や部品といった最小単位で検証する最初のテスト工程です。
個々のプログラムが設計書通りに正しく動作するか、意図した通りの結果を返すかを確認します。
例えば、特定のボタンをクリックした際に期待される処理が行われるか、異常なデータが入力された場合に適切なエラーを返すかといった観点でテストを実施します。
この段階で個々の機能の品質を確保しておくことで、後の結合テスト以降で発見される不具合を減らし、開発全体の効率を高める役割を果たします。
【工程7】結合テスト:複数の機能を連携させて動作を確認する
結合テストは、単体テストを完了した複数のモジュールやプログラムを組み合わせて、それらが正しく連携して動作するかを検証する工程です。
個々の機能は正しくても、それらを繋ぎ合わせた際にデータの受け渡しがうまくいかなかったり、予期せぬ不具合が発生したりすることがあります。
例えば、A画面で入力したデータが、B画面で正しく表示されるか、データベースに正常に保存されるかといった、機能間の連携部分を重点的に確認します。
このテストによって、システム全体の骨格が設計通りに機能することを保証します。
【工程8】システムテスト:開発したシステム全体が要件を満たすか試す
システムテストは、開発したシステム全体を一つの完成品として扱い、要件定義で定められた全ての要件を満たしているか総合的に検証する工程です。
ユーザーの視点に立ち、実際の業務の流れに沿ってシステムを操作し、機能や性能が要求仕様をクリアしているかを確認します。
具体的には、機能が漏れなく実装されているかの機能テスト、定められた時間内に処理が終わるかの性能テスト、大量のアクセスに耐えられるかの負荷テスト、セキュリティ上の脆弱性がないかのセキュリティテストなど、多角的な観点から評価を実施します。
【工程9】運用テスト:実際の業務環境で利用者が問題なく使えるか確かめる
運用テストは、リリース前の最終確認として、完成したシステムを実際の業務環境で利用者が操作し、問題なく使用できるかを確かめる工程です。
受け入れテストとも呼ばれ、開発側ではなく、システムを発注したクライアント側が主体となって実施します。
実際の業務データを使用し、業務フローに沿ってシステムを動かすことで、操作性や利便性、業務への適合性を評価します。
このテストで発見された問題点はリリース前に修正され、利用者がスムーズにシステムを使い始められる状態を目指します。
【工程10】リリース・保守運用:システムを公開し安定稼働をサポートする
リリースは、全てのテスト工程をクリアしたシステムを本番環境に展開し、ユーザーが利用できる状態にする作業です。
この際、既存システムからのデータ移行や、ユーザーへの操作説明会なども行われます。
システムが公開された後も開発は終わりではなく、保守運用のフェーズに入ります。
保守では、システム障害が発生した際の対応や原因調査、OSやソフトウェアのアップデートへの対応、法改正に伴う機能改修など、システムが安定して稼働し続けるためのサポートを行います。
これにより、システムは長期的に価値を提供し続けます。
【モデル別】システム開発の代表的な3つの手法
システム開発の進め方には、プロジェクトの特性や要件に応じていくつかの種類があります。
開発モデルと呼ばれるこれらの手法は、工程の進め方や考え方が異なります。
それぞれのモデルにメリット・デメリットがあるため、開発するシステムの規模や仕様変更の頻度などを考慮して、最適な手法を選択することが重要です。
ここでは、代表的な開発手法の例として「ウォーターフォール開発」「アジャイル開発」「スパイラル開発」の3つを紹介します。
①ウォーターフォール開発:計画通りに工程を順に進める手法
ウォーターフォール開発は、システム開発における最も標準的なモデルです。
その名の通り、水が上から下に流れるように、「計画」「要件定義」「設計」「実装」「テスト」といった各工程を順番に進めていきます。
原則として前の工程が完全に完了しないと次の工程には進まず、後戻りをしないことを前提としています。
最初に全体の計画を綿密に立てるため、進捗管理がしやすく、大規模なシステム開発に向いています。
一方で、開発途中で仕様変更が発生した場合、前の工程に戻って修正する必要があるため、柔軟な対応が難しいという側面も持ち合わせています。
②アジャイル開発:短いサイクルで開発とテストを繰り返す手法
アジャイル開発は、仕様変更や追加要求に柔軟に対応することを目的とした開発モデルです。
「アジャイル」とは「素早い」という意味を持ち、開発対象のシステムを機能単位の小さなサイクルに分割し、「計画→設計→実装→テスト」という一連の工程を繰り返して開発を進めます。
各サイクルの終了時に動作するソフトウェアをリリースし、ユーザーからのフィードバックやレビューを受けて次の開発サイクルに活かします。
これにより、優先度の高い機能から開発でき、市場やビジネスの変化に迅速に対応できるのが大きな特徴です。
③スパイラル開発:試作品を作りながら開発を進める手法
スパイラル開発は、ウォーターフォール開発とアジャイル開発の特徴を併せ持つモデルです。
システム全体を機能ごとに分割し、重要な機能から「設計→プログラミング→テスト」というサイクルを繰り返しながら開発を進めます。
各サイクルの完了ごとに試作品(プロトタイプ)を作成し、ユーザーに評価してもらうことで、要求仕様を明確化しながら開発の精度を高めていきます。
まるで螺旋(スパイラル)を描くように開発を進めることからこの名がついています。
仕様が固まっていない新規事業のシステム開発や、技術的な実現可能性を検証しながら進めるプロジェクトに適した手法です。
ラボ環境での検証などを通じてリスクを低減できます。
システム開発の工程を正しく踏む3つのメリット
システム開発において、定められた工程を一つひとつ着実に進めることは、プロジェクトの成功に不可欠です。
工程を省略したり、順番を無視したりすると、後々大きな問題につながる可能性があります。
各工程にはそれぞれ明確な目的があり、それらを遵守することで、開発するシステムの品質やチームの生産性の向上といった多くのメリットが生まれます。
ここでは、システム開発の工程を正しく踏むことによる主要な3つのメリットについて解説します。
メリット①:開発するシステムの品質が高まる
システム開発の各工程を順番に踏むことは、最終的な成果物の品質向上に直結します。
例えば、要件定義や設計の段階で仕様を明確にし、関係者間で合意形成を行うことで、要求の漏れや認識のズレを防ぎます。
また、単体テスト、結合テスト、システムテストといった段階的なテスト工程を経ることで、プログラムの不具合やバグを早期に発見し、修正することが可能です。
各工程で成果物に対するレビューや検証を徹底することにより、手戻りを減らし、安定して動作する信頼性の高いシステムを構築できます。
メリット②:プロジェクトの進捗管理がしやすくなる
各工程が明確に定義されていると、プロジェクト全体の進捗管理が容易になります。
開発工程を細分化することで、それぞれのタスクで「何を」「いつまでに」行うべきかが明確になります。
これにより、各作業に必要な工数や期間の見積もり精度が向上し、現実的なスケジュールを立てることが可能です。
また、工程ごとに完了の定義がはっきりしているため、「予定通りに進んでいるか」「どこかで遅延が発生していないか」といった進捗状況を客観的に把握しやすくなります。
問題が発生した場合でも、どの工程に原因があるのかを特定しやすく、迅速な対応が可能になります。
工期を守る上でも、工程管理は極めて重要です。
メリット③:手戻りを防ぎ開発コストを抑制できる
開発工程を正しく踏むことは、手戻りのリスクを最小限に抑え、結果的に開発コストの抑制につながります。
システム開発では、後の工程で仕様変更や不具合が発覚するほど、修正にかかる時間とコストが増大する傾向にあります。
上流工程である要件定義や設計の段階で顧客との認識を十分にすり合わせ、仕様を固めておくことで、実装段階での大幅な変更を防ぎます。
正確な見積に基づいた契約を結ぶ上でも、各工程での成果物が重要な役割を果たします。
特に請負契約のような契約形態では、手戻りの発生は利益を圧迫する大きな要因となるため、工程遵守はコスト管理の観点からも非常に重要です。
システム開発の各工程で使われる頻出略語一覧
システム開発の現場では、コミュニケーションを円滑にするため、各工程や成果物の名称をアルファベットの略語で呼ぶことが頻繁にあります。
これらの専門用語を知らないと、会議やドキュメントの内容を正確に理解することが難しくなるかもしれません。
ここでは、システム開発の各フェーズで特によく使われる頻出の略語について、その正式名称と意味を一覧で解説します。
これらの基本的な略語を覚えておくと、プロジェクトへの理解がより一層深まります。
①SP(System Planning):システム企画
SPは「System Planning」の略で、システム企画を指します。
これはシステム開発の最も上流に位置する工程であり、経営課題や業務上の課題を解決するために、どのようなシステムが必要かを検討する段階です。
具体的には、システム化の目的、対象となる業務範囲、期待される効果、そして概算の費用や開発期間などを明確にします。
このSPの段階で作成される企画書が、その後のプロジェクト全体の方向性を決定づける重要な土台となります。
経営層の承認を得て、初めて具体的な開発プロジェクトがスタートします。
②SA(Systems Analysis):要求分析
SAは「Systems Analysis」の略で、要求分析を指します。
この工程では、システムを利用するユーザーや関係者にヒアリングを行い、システムに対する具体的な要望を収集・整理・分析します。
ユーザーが「どのような業務で困っているのか」「システムに何を期待しているのか」を深く理解し、本当に解決すべき課題は何かを見極めることが目的です。
SAの結果は、次のRD(要件定義)工程で、システムが備えるべき機能や性能を具体的に定義するための基礎情報となります。
ユーザーの潜在的なニーズまで引き出すことが、プロジェクトの成功につながります。
③RD(Requirements Definition):要件定義
RDは「RequirementsDefinition」の略で、要件定義を指します。
SA(要求分析)で明らかになったユーザーの要望をもとに、システムが実装すべき機能や達成すべき性能、満たすべき制約などを具体的かつ明確に定義する工程です。
ここで定義される内容には、システムの操作や処理に関する「機能要件」と、性能・信頼性・セキュリティといった品質面に関する「非機能要件」があります。
このRDで作成される要件定義書は、開発者と発注者の間で「何を作るか」を合意するための公式な文書となり、以降の全ての開発工程の基準となります。
④BD(Basic Design):基本設計
BDは「BasicDesign」の略で、基本設計を指します。
外部設計とも呼ばれ、要件定義で定められた内容を基に、システムの基本的な仕様を設計する工程です。
主にユーザーの視点からシステムの振る舞いを定義し、画面レイアウト、帳票設計、操作方法、メニュー構成など、ユーザーが直接触れる部分の仕様を決定します。
また、他のシステムとの連携が必要な場合は、そのインターフェース仕様もこの段階で設計します。
このBDで作成される基本設計書は、ユーザーと開発者の間でシステムの完成イメージを共有し、認識を合わせるための重要なドキュメントです。
⑤DD(Detail Design):詳細設計
DDはDetailDesignの略で、詳細設計を指します。
内部設計とも呼ばれ、BD(基本設計)で決定した仕様を、プログラマーが実装できるレベルまで詳細に落とし込む工程です。
ユーザーからは見えないシステム内部の構造や処理ロジックを設計します。
具体的には、プログラムをどのような部品(モジュール)に分割するか、各モジュールがどのような処理を行うか、データベースの物理的な設計などを定義します。
このDDで作成される詳細設計書は、プログラミング作業の直接的な指示書となるため、正確で詳細な記述が求められます。
⑥PG(Programming):プログラミング
PGは「Programming」の略で、プログラミングそのものを指す言葉です。
詳細設計書に基づいて、プログラミング言語を用いてソースコードを記述し、実際にコンピューター上で動作するプログラムを作成する作業です。
この工程は、実装や製造とも呼ばれます。
設計の意図を正確に汲み取り、定められたコーディング規約に沿って、効率的で保守性の高いコードを作成することが求められます。
システム開発プロジェクトにおいては、プログラマー(PG)という職種の略称としても使われることがありますが、工程を指す場合は作業そのものを意味します。
⑦CD(Coding):コーディング
CDは「Coding」の略で、コーディングを指します。
これはPG(プログラミング)とほぼ同じ意味で使われる言葉で、プログラミング言語を用いてソースコードを作成する行為そのものを指します。
詳細設計書に記載された処理内容やロジックを、コンピューターが解釈できる形式の命令文として記述していく作業です。
現場によっては、PGが設計から実装までの一連の流れを指すのに対し、CDは純粋にコードを書く作業のみを指すというように、ニュアンスを区別して使う場合もありますが、基本的には同義と捉えて問題ありません。
⑧UT(Unit Test):単体テスト
UTは「UnitTest」の略で、単体テストを指します。
プログラミングによって作成された個々のプログラム部品(モジュールや関数など)が、それぞれ意図した通りに正しく動作するかを検証するテスト工程です。
開発者自身が実施することが多く、品質保証の最初のステップとなります。
このUTの段階で個々の部品の品質をしっかりと確保しておくことで、それらを組み合わせた後の結合テスト(IT)やシステムテスト(ST)での不具合の発生を抑制し、手戻りを減らす効果があります。
プログラムの品質を担保する上で非常に重要な工程です。
⑨IT(Integration Test):結合テスト
ITは「IntegrationTest」の略で、結合テストを指します。
単体テスト(UT)をクリアした複数のプログラムやモジュールを組み合わせて、それらが互いに連携して正しく動作するかを検証するテスト工程です。
個々の部品が正しくても、それらを繋げた際にデータの受け渡しがうまくいかなかったり、想定外の動作をしたりすることがあります。
ITでは、そうしたモジュール間のインターフェース部分に問題がないか、データが意図通りに連携されるかなどを重点的に確認します。
システム全体の機能を段階的に結合しながらテストを進めていきます。
⑩ST(System Test):システムテスト
STは「SystemTest」の略で、システムテストを指します。
開発したシステム全体を一つの製品として扱い、要件定義で定められた要件をすべて満たしているかを総合的に検証するテスト工程です。
ユーザーの視点に立ち、機能が要求通りに動作するかはもちろんのこと、性能、信頼性、セキュリティ、操作性など、非機能要件についても評価します。
実際の業務に近い環境やデータを用いてテストを行い、システム全体としての品質を保証する最終段階のテストの一つです。
このテストに合格することで、システムがリリース可能な品質であることを証明します。
⑪OT(Operations Test):運用テスト
OTは「OperationsTest」の略で、運用テストを指します。
受け入れテスト(UAT)とも呼ばれ、システム開発の最終段階で実施されるテストです。
実際にシステムを利用するユーザーが、本番と同じ環境で業務の流れに沿ってシステムを操作し、実用上問題がないかを確認します。
開発側ではなく、発注者側が主体となって行い、システムが業務要件を満たしているか、操作性は問題ないかなどを最終判断します。
このOTで承認が得られて初めて、システムは本番稼働(リリース)へと進むことができます。
まとめ
システム開発の工程は、企画からリリース、そして保守運用に至るまで、多岐にわたるフェーズで構成されています。
各工程の役割と目的を理解することは、プロジェクトの全体像を把握し、関係者間の円滑なコミュニケーションを促進する上で不可欠です。 ウォーターフォールやアジャイルといった開発モデルの違いを知ることで、プロジェクトの特性に応じた最適な進め方を検討できます。
ここで解説した内容は、システム開発の基礎知識として、新人向けの教育や研修の場面でも役立つ情報です。 開発プロジェクトに関わるすべての人が共通の理解を持つことが、成功への第一歩となります。
インプルでは、業界特化型の開発支援から、初めてのシステム導入に関するご相談まで、幅広く対応しています。
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