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25.10.02

webシステム開発とは?流れや使う言語、仕組みをわかりやすく解説

webシステム開発とは?流れや使う言語、仕組みをわかりやすく解説
Webシステム開発とは、Webブラウザを通じて利用できるサービスや業務システムを構築することです。
この記事では、Webシステムの開発の仕組みや具体的な開発の流れ、使用されるプログラミング言語、開発方法の選択肢について、初心者にも分かりやすく解説します。
自社での導入や外注を検討している担当者の方にも役立つ、開発会社を選ぶ際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次


そもそもWebシステム開発とは?初心者にもわかりやすく解説
Webシステムが動く基本的な仕組みを理解しよう
Webシステムで実現できることの具体例
WebサイトやWebアプリケーションとの違いは?
Webシステム開発の一般的な流れを7つのステップで紹介
Webシステム開発で使われる主要なプログラミング言語
【フロントエンド】ユーザーが直接触れる画面側の言語
【サーバーサイド】システムの裏側を支える言語
Webシステムを開発するための3つの方法
失敗しないWebシステム開発会社の選び方
まとめ

そもそもWebシステム開発とは?初心者にもわかりやすく解説



Webシステム開発とは、インターネットを介して利用する仕組み、つまりWebシステムを構築する作業全般を指します。
ECサイトでの商品購入やSNSでの情報発信、オンラインでの座席予約など、私たちが日常的に利用する多くのサービスがWebシステムによって成り立っています。
システム開発とは、特定の目的を達成するためにプログラムを組み合わせて、実用的な仕組みを作り上げる一連の工程のことです。
その中でもWeb技術に特化したものがWebシステム開発と言えます。

Webシステムが動く基本的な仕組みを理解しよう


Webシステムの多くは、利用者が操作する「クライアント」、処理を実行する「サーバー」、データを保存する「データベース」の3要素で構成されています。
利用者がブラウザから何かを要求すると、そのリクエストがネットワークを通じてサーバーに送信されます。
サーバーはリクエストに応じて必要な処理を行い、データベースから情報を取得したり、情報を書き込んだりします。

そして、処理結果をクライアントに返し、ブラウザ上に表示させるという流れが基本です。
このような役割分担は「3層構造」と呼ばれ、プレゼンテーション層(クライアント)、アプリケーション層(サーバー)、データ層(データベース)に分けることで、効率的で柔軟なシステム開発を可能にしています。

Webシステムで実現できることの具体例


Webシステムは、私たちの生活やビジネスの様々な場面で活用されています。

例えば、オンラインで商品を売買できる「ECサイト」、不特定多数のユーザーと交流できる「SNS」、店舗や施設の予約ができる「予約システム」などが代表的です。
ビジネス用途では、顧客情報を一元管理する「CRM(顧客管理システム)」や、従業員の勤怠を記録する「勤怠管理システム」、社内の情報共有を円滑にする「グループウェア」などがあります。
これらはすべて、Webブラウザさえあれば場所やデバイスを問わずに利用できるという共通点を持っており、業務の効率化や新たなサービスの創出に貢献しています。

WebサイトやWebアプリケーションとの違いは?


Webシステムと似た言葉にWebサイトやWebアプリケーションがあります。
一般的に、Webサイトは企業情報やニュース記事のように、主に情報の閲覧を目的とした静的なコンテンツで構成されるものを指します。

一方、WebシステムやWebアプリケーションは、ユーザーの操作に応じて動的に表示内容が変化し、データベースとの連携や複雑な処理を行う機能を持っています。
例えば、ログイン機能、検索機能、決済機能などがそれに該当します。

WebアプリケーションはWebシステムの一種と捉えられることが多く、両者の間に明確な境界線はありませんが、プログラムによる動的な機能を持つかどうかが、静的なwebサイトとの大きな違いです。

Webシステム開発の一般的な流れを7つのステップで紹介



Webシステム開発は、企画からリリース、その後の運用まで、いくつかの段階的な手順を踏んで進められます。
一般的には「要件定義」でシステムの全体像を決定し、「設計」「開発」「テスト」という工程を経て、最後に「リリース」と「運用・保守」が行われます。

各ステップを順序立てて丁寧に進めることで、品質の高いシステムを効率的に構築することが可能になります。
この一連の流れはウォーターフォールモデルと呼ばれる代表的な開発手法に基づいています。

STEP1:要件定義|どんなシステムを作りたいか決める


要件定義は、開発プロジェクトの最初のステップであり、最も重要な工程の一つです。
ここでは、システムを開発する目的を明確にし、クライアントが抱える課題や要望をヒアリングします。
その上で、システムに搭載すべき機能、性能、セキュリティレベル、予算、開発スケジュールなどを具体的に定義し、関係者間で合意形成を図ります。

この段階で決定した内容は「要件定義書」というドキュメントにまとめられ、以降の設計や開発工程における全ての判断基準となります。
要件定義が曖昧だと、後工程で手戻りが発生し、プロジェクトの遅延やコスト増加の原因となります。

STEP2:外部設計|ユーザーから見える部分を設計する


外部設計は、要件定義で定められた内容を基に、ユーザーの視点から見たシステムの仕様を決定する工程です。
ユーザーが直接操作する画面のレイアウトやデザイン、ボタンの配置、画面間の遷移、データの入力・出力形式などを具体的に設計します。

このフェーズは、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の設計とも呼ばれ、システムの使いやすさを大きく左右します。
作成される成果物には、画面設計書や帳票設計書などがあり、これらをもとにクライアントと認識をすり合わせ、システムの全体像を固めていきます。

STEP3:内部設計|システム内部の動きを設計する


内部設計は、外部設計で定めた機能をどのように実現するか、システム内部の構造や動作を詳細に決める工程です。
プログラマーや開発者向けの設計であり、ユーザーからは直接見えない部分が対象となります。

具体的には、データの処理方法、データベースの構造、サーバーの構成、各機能間の連携方法などを定義します。
この工程で作成される詳細な設計書は、後続の開発・実装フェーズにおけるプログラミングの指針となるため、正確性と網羅性が求められます。
システムの性能や拡張性、保守性は、この内部設計の品質に大きく依存します。

STEP4:開発・実装|設計書をもとにプログラミングを行う


開発・実装は、内部設計書に基づいて、プログラマーが実際にプログラミング言語を用いてソースコードを記述していく工程です。
このステップで、これまで設計図として描かれてきたシステムが、実際に動作する形として作り上げられます。
作り方としては、システム全体を機能ごとにモジュールとして分割し、それぞれを分担して開発を進めるのが一般的です。

フロントエンドとサーバーサイドで担当を分けて作業を進めることもあります。
設計書の内容を正確にコードに落とし込み、各機能が意図した通りに動作するよう実装することが目標です。

STEP5:テスト|システムが正常に動くか確認する


テストは、開発・実装されたシステムが設計書通りに正しく動作するか、不具合がないかを確認するための重要な工程です。
テストにはいくつかの段階があり、個々のプログラムが単体で正常に機能するかを検証する「単体テスト」、それらを組み合わせた際に連携がうまくいくかを見る「結合テスト」、システム全体が要件を満たしているかを確認する「総合テスト」などがあります。

近年では、テストの品質と効率を向上させるために、自動化ツールを導入するケースも増えています。
ここで十分に不具合を検出しておくことが、リリース後の安定稼働につながります。

STEP6:リリース|開発したシステムを公開する


リリースとは、テスト工程をクリアしたWebシステムを、ユーザーが利用できる本番環境へ展開し、公開する作業を指します。
具体的には、完成したプログラムやファイルをサーバーに配置(デプロイ)し、ドメインやネットワークの設定を行います。

また、旧システムからの移行が必要な場合は、データの移行作業もこのタイミングで実施されます。
リリース作業は慎重に行う必要があり、万が一の事態に備えて、問題が発生した際にすぐに元の状態に戻せるような切り戻し計画を準備しておくことが一般的です。
無事に公開された後、ユーザーはWebブラウザを通じてシステムを利用できるようになります。

STEP7:運用・保守|システムを安定して動かし続ける


システムのリリースはゴールではなく、安定して稼働させ続けるためのスタートです。
運用・保守フェーズでは、システムが正常に動作しているかを常に監視し、サーバーの管理やデータのバックアップを行います。
万が一、障害が発生した際には、迅速に原因を特定し復旧作業にあたります。

また、OSやソフトウェアのアップデートへの対応、セキュリティ対策の実施、ユーザーからの問い合わせ対応、利用状況に応じた機能の改善や追加なども保守の重要な業務です。
これらの継続的な活動によって、ユーザーはいつでも安心してシステムを利用することができます。

Webシステム開発で使われる主要なプログラミング言語



Webシステム開発には、目的や機能に応じて様々なプログラミング言語が用いられます。
開発は大きく分けて、ユーザーが直接目にする画面部分を担当する「フロントエンド」と、データの処理や保存といった裏側の仕組みを担う「サーバーサイド」に分かれており、それぞれで異なる言語やスキルが求められます。
システムに求められる要件や開発環境によって最適な言語を選択することが、効率的で質の高い開発の鍵となります。

【フロントエンド】ユーザーが直接触れる画面側の言語


フロントエンド開発では、主にHTML、CSS、JavaScriptの3つの言語が基本となります。
HTMLはWebページの骨格となるテキストや画像などの要素を定義し、CSSはそれらの配置や色、フォントといったデザインを指定します。
JavaScriptは、ユーザーのアクションに応じて表示を動的に変更したり、アニメーションをつけたり、サーバーと非同期通信を行ったりするなど、ページに「動き」を与える役割を担います。
近年では、ReactやVue.jsといったJavaScriptのフレームワークやライブラリを活用することで、より複雑で高機能なユーザーインターフェースを効率的に開発するのが主流です。

【サーバーサイド】システムの裏側を支える言語


サーバーサイド開発では、多種多様なプログラミング言語が使われています。
例えば、PHPはWeb開発で古くから広く利用されており、多くのレンタルサーバーで標準的にサポートされています。
Rubyは、Ruby on Railsというフレームワークと共に使われることが多く、迅速な開発を得意とします。
Pythonは、Web開発だけでなくAIやデータ分析の分野でも人気が高く、豊富なライブラリが魅力です。
その他、大規模なシステム開発で採用されることが多いJavaや、比較的新しく高速な処理が可能なGoなど、システムの要件や開発チームのスキルセットに応じて最適な言語が選択されます。

Webシステムを開発するための3つの方法



Webシステムを導入・開発しようとする際、その実現方法にはいくつかの選択肢があります。
自社のエンジニアで開発する「内製」、完成されたサービスを利用する「SaaSの活用」、専門企業に委託する「外注」が主な方法です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、開発したいシステムの規模や複雑さ、予算、納期、そして自社が持つ技術的な知識やリソースの状況によって、最適な方法は異なります。
各方法の特徴を理解し、自社の状況に合った選択をすることが重要です。

①自社のリソースで内製する


社内にエンジニアや開発チームが存在する場合、自社でシステムを開発(内製)する方法があります。
この方法の最大のメリットは、仕様変更や機能追加に対して迅速かつ柔軟に対応できる点です。
開発プロセスを完全にコントロールできるため、自社の業務フローに最適化されたシステムを構築できます。

また、開発を通じて社内に技術的なノウハウが蓄積されるため、将来的な資産となります。
一方で、専門的なスキルを持つ人材の確保や育成にコストと時間がかかるほか、開発チームのリソースが限られている場合は大規模な開発が難しいという側面も持ち合わせます。

②SaaSなどの既存サービスを活用する


SaaS(Software as a Service)とは、ベンダーが提供するソフトウェアをインターネット経由で利用するサービス形態のことです。
自社でシステムを開発するのではなく、月額料金などを支払って既存のサービスを利用します。

この方法のメリットは、開発にかかる時間やコストを大幅に削減でき、スピーディーに導入できる点にあります。
インフラの管理やメンテナンスもベンダー側で行われるため、運用負荷も軽減されます。
ただし、提供されている機能の範囲内でしか利用できず、自社の特殊な業務要件に合わせた細かいカスタマイズが難しいという制約があります。

③専門の開発会社に外注する


社内に開発リソースがない場合や、より専門的な技術が必要な場合には、Webシステム開発を専門とする外部の会社に委託する方法が一般的です。
開発会社が持つ高い技術力や豊富な経験、専門知識を活用できるため、高品質なシステムの構築が期待できます。
自社の社員は本来のコア業務に集中できるというメリットもあります。

ただし、内製に比べて開発費用が高額になる傾向があり、要件や仕様を正確に伝えるためのコミュニケーションコストも発生します。
信頼できるパートナー企業を選定することが、プロジェクト成功の鍵となります。

失敗しないWebシステム開発会社の選び方



Webシステム開発を外注する場合、パートナーとなる開発会社の選定はプロジェクトの成否を大きく左右します。
数多くの開発会社の中から、自社の要望に合致し、信頼してプロジェクトを任せられる一社を見極めることは容易ではありません。
会社の技術力や実績はもちろんのこと、コミュニケーションの取りやすさや見積もりの妥当性など、複数の視点から総合的に評価し、慎重に選定する必要があります。

①開発実績が豊富で自社の要望と合っているか


開発会社を選ぶ際、まず確認すべきはその会社の実績です。
公式ウェブサイトの制作事例やポートフォリオをチェックし、どのような業種や規模のシステム開発を手掛けてきたかを確認します。

特に、自社が開発したいシステムと類似する分野での実績が豊富であれば、業界特有の知識や業務フローへの理解が期待でき、スムーズな開発が見込めます。
実績の数だけでなく、そのクオリティや、どのような技術を用いて開発されたかといった点にも注目し、自社のプロジェクトを任せられる技術力があるかを判断することが重要です。

②コミュニケーションが円滑に進むか


システム開発は、発注側と開発側が密に連携を取りながら進める共同作業です。
そのため、担当者とのコミュニケーションが円滑に進むかどうかは非常に重要なポイントとなります。
問い合わせへのレスポンスの速さや、こちらの意図を正確に汲み取ってくれるか、専門的な内容を分かりやすく説明してくれるかなどを、打ち合わせの段階で見極めましょう。
定期的な進捗報告の体制や、質問しやすい雰囲気があるかどうかも確認が必要です。
長期的なパートナーシップを築ける、信頼感のある対応をしてくれる会社を選ぶことが、プロジェクトを成功に導きます。

③見積もりの内容が明確で適切か


開発会社から提示される見積書は、その会社の信頼性を判断する材料の一つです。

単に総額だけが記載されているのではなく、「要件定義」「設計」「開発」「テスト」といった各工程ごとに、どのような作業にどれくらいの工数(人日・人月)がかかるのか、その単価はいくらか、といった内訳が詳細に明記されているかを確認しましょう。

不明瞭な項目がないか、他社と比較して極端に高額または安価でないかもチェックが必要です。
複数の会社から相見積もりを取り、金額だけでなく作業範囲や内容を比較検討することで、その見積もりが妥当であるかを判断しやすくなります。

まとめ



Webシステムは、インターネットを介して機能する仕組みであり、ECサイトや業務システムなど多岐にわたります。
Webシステムの開発は、一般的に要件定義から設計、開発、テスト、リリース、運用・保守という流れで進められます。
開発にはフロントエンドとサーバーサイドで異なるプログラミング言語が用いられ、実現方法には内製、SaaS活用、外注といった選択肢が存在します。
外注を選ぶ際には、開発実績、コミュニケーションの円滑さ、見積もりの明確さを基準に、信頼できるパートナーを見極めることがプロジェクト成功の鍵となります。

インプルでは、要件整理から開発会社選定、プロジェクトマネジメントまで一貫した支援を行っています。
「自社に合った開発方法がわからない」「外注先を探している」「まずは相談したい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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