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25.09.28

アプリ開発に欠かせないセキュリティ対策の重要性

アプリ開発に欠かせないセキュリティ対策の重要性
近年、スマートフォンやWebを介したサービス利用が急増し、アプリケーションへの攻撃リスクも大幅に高まっています。膨大なユーザーデータを扱うため、開発者は情報漏洩や不正アクセスなどの深刻な被害を防ぐセキュリティ対策を強化する必要があります。

また、法的要件への準拠も重要であり、脆弱性があればコンプライアンス違反や社会的信用の低下を招きかねません。
特にサーバーサイドとクライアントサイドの両面でリスクが存在するため、総合的なアプローチが求められています。

本記事では、セキュリティリスクの背景から具体的な脆弱性の例、そして対策手段や外注時のチェックポイントなどを体系的に解説します。
アプリ開発を成功に導くためにも、最新の情報や技術を活用し、常に万全の備えを行いましょう。

目次
セキュリティリスクが高まる背景
利用者データの巨大化に伴う脆弱性
攻撃手法の多様化と巧妙化
スマホアプリとWebアプリに共通するセキュリティ課題
プラットフォーム特有の脆弱性
サーバーサイドとクライアントサイドのリスク
OWASP Top 10に見るアプリの代表的な脆弱性
アプリ開発における基本的なセキュリティ対策
アプリ開発を外注する際に確認すべきポイント
技術・組織・人材のアプローチで強固なアプリケーションセキュリティを
技術的アプローチ:自動テストとCI/CDパイプラインへの組み込み
組織的アプローチ:セキュリティ教育とガバナンス強化
人材アプローチ:専門家の確保とスキルアップ
まとめ


セキュリティリスクが高まる背景


あらゆる業種・サービスでアプリの活用が進む中、攻撃リスク増大の背景を理解することは重要です。
アプリケーションは多様な機能を提供する一方で、開発の複雑化に伴い潜在的な脆弱性が生じやすくなっています。
攻撃者は既存のセキュリティホールを狙うだけでなく、ゼロデイ攻撃のように誰も予期できない手法を使うこともあります。
一度情報漏洩が発生すると、顧客のプライバシー侵害だけでなく、社会的信用とビジネスの継続に甚大な影響を及ぼす恐れがあります。


利用者データの巨大化に伴う脆弱性


スマートフォン利用者が増加し、企業が取り扱うデータは膨大かつ多様化しています。
データベースに大量の個人情報や決済情報が集約されると、もし脆弱性が見つかった場合の被害は大きくなりがちです。
さらに開発段階で不備があるままリリースしてしまうと、運用開始後に修正を余儀なくされ、高いコストやリスクを負うことになるでしょう。


攻撃手法の多様化と巧妙化


近年はSNSやニュースなどの社会的トレンドを悪用する手口が増え、ユーザーの不注意を誘導する詐欺手法も多岐にわたっています。
従来のウイルス対策やファイアウォールだけでは防ぎきれない高度な攻撃が頻繁に発生しているのも事実です。
こうした新しい脅威に対抗するには、日頃から脆弱性対策をアップデートし、開発全体でセキュリティ意識を高く持つ必要があります。


スマホアプリとWebアプリに共通するセキュリティ課題


開発プラットフォームが異なっても、アプリケーションに共通するセキュリティ課題は多く存在します。
スマホアプリの場合、利用者の端末が不正アクセスの入り口となるリスクがあります。
サーバーとの通信が暗号化されていなければ、何らかの形で通信内容を盗み見され、情報漏洩を起こす可能性があります。

一方、Webアプリは広くインターネットに接続する分、あらゆる国や地域から攻撃を受ける恐れがあり、定期的なセキュリティテストが欠かせません。


プラットフォーム特有の脆弱性


iOSやAndroidなど、モバイル端末ごとにセキュリティの仕組みが異なるため、それぞれ固有の脆弱性が存在します。
加えてWebアプリでも利用しているフレームワークに脆弱性が発見されるケースは少なくありません。
プラットフォームごとに異なる保護や検証を行い、アップデート情報を常に追いかけることが重要です。


サーバーサイドとクライアントサイドのリスク


サーバーサイドではデータベースやアプリケーションサーバーの設定ミスが大きな影響を及ぼします。
特に設定ファイルの公開や権限管理の不備は、一般ユーザーが管理者権限を得る危険性にもつながるため注意が必要です。
クライアントサイドでも、端末内に保存された情報や通信経路の暗号化が不十分だと、攻撃の踏み台にされるリスクがあります。


OWASP Top 10に見るアプリの代表的な脆弱性


世界的に有名なOWASPが監修するTop 10リストは、代表的な脆弱性への理解を深めるための指標です。
OWASPのTop 10リストは、攻撃者が狙いやすい脆弱性を網羅的に示しており、アプリ開発者は最優先で対策を講じるべき対象です。
これらに対して脆弱性診断や侵入テストを行うことで、実運用前にセキュリティホールを洗い出すことが可能になります。
開発と同時並行で対策を進め、利用者の安全を確保することが求められます。


1. インジェクション(Injection)


SQLインジェクションをはじめ、コマンドインジェクションやLDAPインジェクションなど、データハンドリングを誤ることで発生する脆弱性です。
外部から受け取った入力を安全に処理せずにデータベースへ渡すと、攻撃者に不正なコマンドが実行される可能性があります。
根本的に予防するには、入力バリデーションやプレースホルダの利用など、セキュアコーディングの徹底が重要です。


2. 認証の不備(Broken Authentication)


ユーザー認証機能に欠陥があると、不正ログインやセッション乗っ取りなど重大なセキュリティインシデントを招きます。
特にパスワードのハッシュ化不足やセッションIDの管理ミスは、第三者に不正アクセスを許してしまう大きな要因です。
多要素認証の導入やセッション管理の強化など、複数レイヤーでの対策を行いましょう。


3. 機密情報の露出(Sensitive Data Exposure)


通信経路や保管データの暗号化が不十分だと、アプリ利用者の個人情報や決済情報などが平文で流れてしまいます。
HTTPSやTLSによる通信の保護はもちろん、AES-256などの強力な暗号方式を使ってデータを保管することが推奨されます。
特にスマートフォンのローカルストレージを利用する場合は、機密情報をできる限り持たない設計や暗号化を徹底しましょう。


4. XML外部エンティティ(XXE)


XMLパーサが外部エンティティを処理する際、サーバー内部やファイルを参照される脆弱性を引き起こす攻撃手法です。
これは設定不備に由来することが多く、適切なパーサの設定を行うことで予防できます。
近年はJSONが主流になりつつありますが、XMLを採用しているシステムではXXE対策にも気を配る必要があります。


5. アクセス制御の不備(Broken Access Control)


本来は許可されていない操作を一般ユーザーが実行できてしまうなどの脆弱性です。
権限管理の実装が曖昧なままリリースされると、知識のある攻撃者は権限昇格などを利用してシステム全体を掌握できます。
最小権限の原則を守り、不要な機能にはアクセスさせないよう緻密なアクセス制御を行うことが大切です。


6. セキュリティ設定ミス(Security Misconfiguration)


サーバー設定や管理コンソールの認証設定をデフォルトのままにしていると、思わぬところから攻撃者が侵入する危険があります。
特に開発環境で使っていた設定を本番環境にそのまま適用してしまい、不要な情報が漏れる事例が後を絶ちません。
環境やフェーズごとに正しく設定を切り替え、運用時の確認を怠らないようにしましょう。


7. クロスサイトスクリプティング(XSS)


ユーザーが入力したデータを適切にエスケープ処理せずに画面表示すると、悪意あるスクリプトが実行される恐れがあります。
Cookie情報の盗難やフィッシングサイトへの誘導など、利用者に直接被害を及ぼす可能性も高いです。
Webアプリのみならず、ハイブリッドアプリでも注意が必要で、入力チェックやHTMLエンコードを徹底することが対策の基本となります。


8. 不十分な安全性のあるデシリアライズ(Insecure Deserialization)


信頼できないデータをオブジェクトとしてデシリアライズすることで、任意のコードが実行される危険性をはらんでいます。
セッション情報やファイル形式の読み込みに利用される場合が多く、脆弱性が発生すると大きな被害につながります。
安全な形式のみに限定するフィルタリングや、署名付きのシリアライズなどを活用し、悪用を防ぎましょう。


9. 既知の脆弱性を持つコンポーネントの使用(Using Components with Known Vulnerabilities)


オープンソースライブラリやフレームワークは開発効率を高める一方で、脆弱性が公表されたバージョンを使い続けると攻撃者に狙われやすくなります。
定期的にライブラリのアップデート情報を確認し、セキュリティパッチが公開されたら迅速に適用することが必要です。
開発工程で脆弱性スキャンツールを導入し、危険なコンポーネントを使っていないかを常にチェックしましょう。


10. 不十分なログとモニタリング(Insufficient Logging & Monitoring)


アプリケーションの動作やユーザー操作を記録するログが不十分だと、セキュリティインシデントの発生を早期に発見できない可能性があります。
脆弱性を突いた侵入や不正アクセスを発見できず、被害が拡大してから気付くことも多いです。
侵入テストと併せてログ分析体制を強化し、問題の早期検知や迅速な対応を実現することが重要です。


アプリ開発における基本的なセキュリティ対策


脆弱性を排除し、安全性を高めるための基本的な対策方法をチェックします。
アプリ開発では、仕様の策定段階からセキュリティを考慮することが肝心です。
セキュアな設計を行い、開発中にも継続的にセキュリティテストを実施することで、リリース後のリスクを大幅に低減できます。
特に脆弱性を早期に発見し修正するには、開発と同時並行でのテストと、チーム全体のセキュリティ意識の共有が欠かせません。


①セキュアコーディングの徹底


入力チェックやエラー処理、例外ハンドリングを適切に行い、攻撃者が入り込む余地をなくすことが基本です。
開発言語やフレームワーク固有の脆弱性を熟知すると同時に、最新バージョンのガイドラインやベストプラクティスを参考にしましょう。
ソースコード管理でもレビュー体制を整え、複数のエンジニアがコードを確認することで品質と安全性を高められます。


②ユーザー認証・アクセス制御の強化


不正利用の防止には、ユーザー登録時からアクセス権限の管理まで綿密な設計が不可欠です。
多要素認証(MFA)やOAuth 2.0などの導入により、パスワードのみの場合よりも堅牢な認証を実現できます。
さらに、最小限のアクセス権を割り当てる原則を適用し、運用中も継続的にログを確認して不正挙動を早期発見できるようにしましょう。


③データ暗号化と安全な通信


通信経路の暗号化はTLS/HTTPSを前提とし、APIやデータベースとのやり取りでも常に安全なプロトコルを使うようにします。
保存データはAES-256などの方式で暗号化し、鍵の管理を厳重に行うことがポイントです。
大事な情報をアプリ内部に保持しすぎない工夫も大切で、秘密情報を利用する場合はできる限りサーバー側で処理を完結させる設計が望まれます。


④正確な脆弱性診断とペネトレーションテスト


リリース前後には、SAST(静的解析ツール)やDAST(動的解析ツール)などを用いて脆弱性診断を行います。
ペネトレーションテストでは実際の攻撃を模擬し、想定外の脆弱性を発見できる場合が少なくありません。
継続的にテストを行う体制を整え、発見された問題は素早く修正して本番環境の安全を保ちましょう。


⑤継続的なセキュリティアップデートとパッチ適用


新たに見つかった脆弱性は、時間とともに攻撃者に悪用される可能性が高まります。
開発後もライブラリやOS、ミドルウェアの更新情報を追いかけ、パッチが提供されたら速やかに適用しましょう。
継続的なアップデートを行うことで、保守段階でもアプリの安全性を高い水準に保ち続けられます。


アプリ開発を外注する際に確認すべきポイント


専門企業に依頼する場合でも、セキュリティ面で押さえるべき事項は多岐にわたります。
外部の開発パートナーを活用することで、専門的なセキュリティ知識や迅速な開発が期待できます。

一方で、依頼先のセキュリティ対応能力や体制を十分に確認しなければ、想定外のリスクが発生する可能性も否定できません。
適切な支援サービスや認証の確認を通じて、安心して任せられるパートナーを見極めましょう。


①セキュリティ対応に強みを持つ企業の選定


開発実績やセキュリティ関連の専門家が在籍しているかなど、企業ごとの強みを調べることが大切です。
特に大規模なアプリ開発を手掛けた経験がある場合、ノウハウが豊富で高い品質が期待できます。
外注の手間を削減し、短期間で堅牢なシステムを構築するためにも、セキュリティ対応力重視で候補を絞り込みましょう。


②保守・運用体制の有無


リリース後も定期的な脆弱性診断やパッチ適用が行える体制作りが欠かせません。
運用フェーズで問題が発覚した場合に迅速に修正できるかどうかは、利用者の安心感にも直結します。
担当者とのコミュニケーション方法や障害対応ルールなどを事前に確認し、保守体制が整っている企業を選ぶとよいでしょう。


③実績と資格・認証の確認


ISO 27001のような国際規格の認証や、セキュリティ専門資格保有技術者が在籍しているなど、客観的に信頼性を示す要素を確認しておきます。
こうした基準は企業のセキュリティ意識や統制レベルを判定する一つの目安となります。
外注を検討する際は、これらの実績を精査してリスクを極力抑えることが重要です。


技術・組織・人材のアプローチで強固なアプリケーションセキュリティを


効果的なセキュリティ対策は、技術面だけでなく、組織体制や人材育成にも目を向ける必要があります。
アプリ開発におけるセキュリティ対策は、単にコード上のバグを潰すだけでは十分ではありません。
開発プロセスにセキュリティテストを組み込み、チームメンバー全員がリスクを理解し防御意識を共有することが肝要です。

さらに、最新の攻撃手法に対応するための継続的な教育や研修が必要であり、組織全体で取り組む姿勢が成功の鍵を握ります。


技術的アプローチ:自動テストとCI/CDパイプラインへの組み込み


開発フローに自動セキュリティテストを組み込み、プルリクエストの段階で脆弱性の存在を検知できるようにします。
CI/CDパイプラインにSASTやDASTのツールを組み込むことで、新たな変更がセキュリティ問題を引き起こしていないかを常にチェックできます。
これによりリリースサイクルを短縮しつつも高いセキュリティ水準を維持することが期待できます。


組織的アプローチ:セキュリティ教育とガバナンス強化


セキュリティポリシーやガイドラインの策定だけでなく、開発担当者が実践的な知識を身につけられる研修制度を設けると効果的です。
プロジェクト単位ではなく組織全体で統一されたポリシーに基づき管理することで、抜け漏れが起きにくくなります。
意思決定の段階からセキュリティ担当者を巻き込み、戦略的に対策を講じることも大切です。


人材アプローチ:専門家の確保とスキルアップ


セキュリティ分野は日進月歩であり、常に最新情報をキャッチアップできる専門人材が不可欠です。
社内に専門チームを置くことが難しい場合は、外部コンサルタントと連携して定期的にアセスメントを行うなどの施策も検討しましょう。
社員のスキルアップを促すためにも資格取得やカンファレンスへの参加を推奨し、継続的な学習環境を整備することが望まれます。

まとめ


アプリ開発におけるセキュリティ対策は、ユーザーの信頼を守り、サービスの価値を高めるための不可欠な要素です。
脆弱性の排除、暗号化通信、認証強化、継続的なアップデートなど、技術・組織・人材の三位一体で取り組むことが、安心・安全なアプリ運用の鍵となります。

インプルでは、React NativeやFlutterなどの先進技術を駆使した豊富なアプリ開発実績をもとに、「先進技術で革命を起こす」という企業理念のもと、札幌本社を拠点に全国各地のDX課題に向き合う支援体制を構築しています。
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