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25.09.19

ノーコードのアプリ開発とは?おすすめツールや選び方を解説

ノーコードのアプリ開発とは?おすすめツールや選び方を解説
ノーコード開発は、プログラミングの知識がなくても直感的な操作でアプリを開発できる手法として注目されています。業務効率化や新規事業の立ち上げにおいて、専門家でなくてもアイデアを形にできるため、多くの企業や個人が導入を検討しています。
この記事では、ノーコード開発の基本的な仕組みから、具体的なメリット、注意点までを解説します。
さらに、無料で始められるおすすめのツールを紹介し、自社の目的やスキルに合ったツールの選び方についても詳しく説明します。

目次

そもそもノーコード開発とは?プログラミング不要でアプリが作れる仕組み
ローコード開発との違いは「ソースコードの記述量」
ノーコードでアプリ開発を行う3つのメリット
IT専門家でなくても直感的な操作で開発できる
開発期間を短縮してスピーディーに運用開始できる
外注費や人件費などの開発コストを抑えられる
ノーコードでのアプリ開発で注意すべき点
【無料あり】ノーコードのアプリ開発におすすめのツール6選
Power Apps
AppSheet
Adalo
Bubble
Glide
Airtable
【一覧表】無料ツールの機能や特徴を比較
ノーコードアプリ開発ツールの選び方で失敗しない4つのポイント
開発したいアプリの目的を明確にする
担当者のITスキルレベルに合ったツールを選ぶ
日本語のサポートや情報が充実しているか確認する
無料プランでどこまでできるか把握する
まとめ

そもそもノーコード開発とは?プログラミング不要でアプリが作れる仕組み



ノーコード開発とは、ソースコードを一切記述することなく、アプリケーションやWebサイトを開発する手法のことです。あらかじめ用意されたパーツ(機能やデザインのテンプレート)を、マウスのドラッグ&ドロップといった簡単な操作で組み合わせるだけで開発を進められます。
この仕組みにより、プログラミング初心者や非エンジニアでも、まるでプレゼンテーション資料を作成するような感覚で、業務に必要なツールやアプリをスピーディーに作成することが可能です。


ローコード開発との違いは「ソースコードの記述量」



ノーコードと似た言葉にローコード開発がありますが、両者の最も大きな違いはソースコードを記述する量にあります。ノーコードは、基本的にソースコードの記述を全く必要とせず、非エンジニアが開発の主体となることを想定しています。
一方で、ローコードは、基本的な部分はノーコードと同様にGUI操作で開発しつつ、より複雑な処理や独自のカスタマイズが必要な箇所については、ソースコードを記述して対応します。
そのため、ローコードはエンジニアの開発効率を向上させる目的で利用されることが多いです。


ノーコードでアプリ開発を行う3つのメリット



ノーコード開発は、従来の開発手法に比べて多くのメリットがあり、会社や個人のビジネスに大きな変革をもたらす可能性を秘めています。特に「開発のハードル」「スピード」「費用」の3つの観点から、その利点は顕著です。
専門的な知識がなくてもアイデアを形にできる手軽さ、市場のニーズに迅速に対応できる開発速度、そして外注コストや人件費を抑えられる経済的なメリットは、規模を問わず多くの組織にとって魅力的です。


IT専門家でなくても直感的な操作で開発できる


ノーコード開発の最大のメリットは、プログラミング言語の知識がなくてもアプリ開発が可能な点です。多くのノーコードツールは、画面上で部品をドラッグ&ドロップしたり、設定項目を選択したりする直感的な操作で開発を進められるように設計されています。
これにより、IT部門や外部の専門家に依頼することなく、業務内容を最も深く理解している現場の担当者が自ら必要なアプリケーションを作成できます。
結果として、業務の実態に即した、使いやすく効果的なツールが生まれやすくなります。


開発期間を短縮してスピーディーに運用開始できる


従来のシステム開発では、要件定義から設計、実装、テストといった多くの工程を経るため、完成までに数ヶ月から一年以上かかることも珍しくありませんでした。しかし、ノーコード開発では、これらの工程が大幅に簡略化されるため、開発期間を劇的に短縮できます。
アイデアを思いついてから、実際に動くプロトタイプを作成するまでが非常に速いため、市場の反応を見ながら迅速に改善を繰り返すアジャイルな開発スタイルにも適しています。
このスピード感は、変化の激しいビジネス環境において大きな競争力となります。


外注費や人件費などの開発コストを抑えられる


アプリケーション開発を外部の会社に委託すると、高額な外注費が発生します。また、自社で専門のエンジニアを雇用する場合も高い人件費が必要です。ノーコード開発を活用すれば、自社の非エンジニア人材が開発を担当できるため、これらのコストを大幅に削減できます。
多くのノーコードツールは、比較的手頃な月額料金のサブスクリプションモデルで提供されており、初期投資を抑えながらスモールスタートが可能です。
これにより、これまで予算の都合でIT化を諦めていた中小企業や部署単位でも、アプリ開発に取り組みやすくなります。


ノーコードでのアプリ開発で注意すべき点


ノーコード開発は多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。まず、利用するプラットフォームに機能が依存するため、プラットフォームが提供する範囲を超える複雑な処理や、特殊なデザインの実装は難しい場合があります。
また、サービスの仕様変更や終了といったプラットフォーム側の都合に影響を受けるリスクも考慮しなければなりません。
セキュリティに関しても、プラットフォームの提供する基準に準拠することになるため、自社で独自の要件を課すことが困難なケースもあります。
これらの制約を理解した上で、目的に合ったツールを選定することが重要です。


【無料あり】ノーコードのアプリ開発におすすめのツール6選



現在、国内外で数多くのノーコードツールが提供されており、それぞれに特徴があります。
ここでは、特に人気が高く、無料で試すことができるおすすめのノーコード開発ツールを6つ紹介します。
社内業務を効率化するアプリから、一般ユーザー向けのスマホアプリまで、作成したいアプリケーションの種類に応じて最適なツールは異なります。各ツールの得意分野や機能を比較し、自身のプロジェクトに最も適したプラットフォームを見つけるための参考にしてください。


Power Apps


PowerAppsは、Microsoftが提供するノーコード・ローコード開発プラットフォームです。
最大の特長は、ExcelやSharePoint、TeamsといったMicrosoft365の各種サービスとの親和性の高さにあります。これらの既存データを活用して、業務報告アプリや在庫管理アプリなどを直感的に作成できます。
特に、既にMicrosoft製品を全社的に導入している企業であれば、追加コストを抑えつつ、スムーズにアプリの内製化を進めることが可能です。自由度の高い「キャンバスアプリ」と、データ主導で効率的に作成できる「モデル駆動型アプリ」の2種類があり、用途に応じて使い分けられます。


AppSheet


AppSheetはGoogleが提供するノーコード開発ツールで、GoogleスプレッドシートやExcelなどのデータソースから、AIが自動でアプリケーションの雛形を生成してくれる点が大きな特徴です。プログラミングの知識が全くない人でも、手持ちのデータを使って、数分で業務用のモバイルアプリを作成できます。
GPSやカメラ、オフライン機能など、スマートフォンの機能を活用したアプリ開発も容易です。日報管理、顧客情報管理、安否確認など、多様なテンプレートが用意されており、業務効率化を迅速に実現したい場合に適しています。


Adalo


Adaloは、デザイン性の高いネイティブアプリ(iOS/Android)やWebアプリを開発できるノーコードツールです。用意されたコンポーネントをドラッグ&ドロップで配置するだけで、直感的にUIを構築できます。データベースの設計からロジックの設定まで、すべてビジュアル操作で完結するのが特徴です。
AppStoreやGooglePlayストアへのアプリ公開もサポートしており、本格的なアプリビジネスや新規事業の立ち上げを検討している場合に有力な選択肢となります。
外部サービスとのAPI連携も可能で、拡張性も備えています。


Bubble


Bubbleは、ノーコードツールの中でも特に自由度と拡張性が高いことで知られており、複雑なWebアプリケーションの開発に適しています。ドラッグ&ドロップでフロントエンドを設計し、「ワークフロー」という機能でバックエンドのロジックを視覚的に組み立てていきます。
SNSやマッチングサービス、予約サイトといった動的なWebサービスの構築も可能です。
豊富なプラグインを利用して機能を拡張したり、外部APIと連携したりすることで、ノーコードとは思えないほど高度なアプリケーションを実現できます。ただし、その分学習コストは他のツールに比べて高めです。


Glide


Glideは、Googleスプレッドシートをデータベースとして利用し、短時間で洗練されたデザインのWebアプリ(PWA)を作成できるツールです。テンプレートを選び、連携するスプレッドシートを指定するだけで、基本的なアプリが自動で生成されます。
操作が簡単で、プログラミング経験が全くない初心者でも、数分でアイデアを形にできる手軽さが魅力です。社員名簿、イベント管理、タスク管理など、情報を一覧表示したり共有したりするシンプルなアプリの作成に特に向いています。
プロトタイピングや小規模なプロジェクトに最適です。


Airtable


Airtableは、スプレッドシートの使いやすさとデータベースの強力な機能を融合させたツールです。見た目は高機能なスプレッドシートですが、カラムごとにデータ型(テキスト、数値、添付ファイル、チェックボックスなど)を設定でき、テーブル同士を関連付けるリレーショナルデータベースのような使い方ができます。
プロジェクト管理、CRM、コンテンツカレンダーなど、様々な業務テンプレートが用意されており、柔軟なデータ管理基盤として活用できます。単体で業務管理ツールとして使うだけでなく、他のノーコードツールのバックエンドデータベースとして連携させることも多いです。


【一覧表】無料ツールの機能や特徴を比較



ノーコードツールを選ぶ際には、それぞれの機能や特徴を比較検討することが不可欠です。特に無料プランは、ツールを試す上で重要な判断材料となります。
多くのツールには無料プランが用意されていますが、「完全無料」で使い続けられるものは少なく、データ容量やユーザー数、作成できるアプリの数などに制限がある場合がほとんどです。
作成したいアプリの種類、日本語対応の有無、データベースの自由度、外部連携の可否といった観点で各ツールを比較することで、自身の要件に最も合致するツールが見つかります。
まずは無料プランの範囲でどこまで実現できるかを確認することが重要です。


ノーコードアプリ開発ツールの選び方で失敗しない4つのポイント



多種多様なノーコードツールの中から自社に最適なものを選ぶのは簡単ではありません。ツールの選定を誤ると、開発が途中で頓挫したり、完成したアプリが実用に耐えなかったりする可能性があります。こうした失敗を避けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、ツール選びで後悔しないために、事前に検討すべき4つのポイントについて解説します。これらを意識することで、プロジェクトの成功確率を高めることができます。


開発したいアプリの目的を明確にする


ツール選定を始める前に、最も重要なことは「誰が、何のために使う、どのようなアプリを作りたいのか」という目的を具体的にすることです。
例えば、社内の勤怠管理を効率化したいのか、顧客向けのECサイトを構築したいのかによって、必要となる機能(データベース、決済機能、外部連携など)は大きく異なります。目的が曖昧なままツールを選んでしまうと、必要な機能が足りなかったり、逆にオーバースペックでコストが無駄になったりする可能性があります。
作りたいアプリの要件を事前に整理することで、ツールに求める機能が明確になり、選択肢を効果的に絞り込めます。


担当者のITスキルレベルに合ったツールを選ぶ


ノーコードツールは、初心者でも簡単に使えることを謳うものが多いですが、実際にはツールによって難易度に差があります。Googleスプレッドシートの延長線上で使える手軽なツールから、Bubbleのように学習が必要なものの非常に自由度が高いツールまで様々です。
開発を担当する人のITリテラシーや、ツールの学習にどれくらいの時間を割けるかを考慮して、無理なく扱えるレベルのツールを選ぶことが挫折を防ぐ鍵となります。
まずは簡単なツールで成功体験を積み、徐々に高機能なツールへステップアップしていくという進め方も有効です。


日本語のサポートや情報が充実しているか確認する


高機能なノーコードツールの中には海外製のものも多く存在しますが、YappliやBASEといった国産ツールも高機能で日本語サポートに対応しています。また、海外製のツールでもAdaloやNotionのように日本語にローカライズされているものや、日本語の解説記事やコミュニティが充実しているものも複数あります。
開発中に行き詰まった際、日本語で質問できる公式サポートの有無は、問題解決のスピードに大きく影響します。また、公式サイトだけでなく、有志による日本語の解説記事やチュートリアル動画、ユーザーコミュニティが充実しているかも重要な判断基準です。日本語の情報が豊富にあれば、独学で学習を進めやすく、トラブルが発生した際にも解決策を見つけやすくなります。事前にツールの名称で検索し、情報量を確認しておくとよいでしょう。


無料プランでどこまでできるか把握する


ほとんどのノーコードツールには、機能を試すための無料プランが提供されています。しかし、その内容はツールによって大きく異なり、作成できる画面数、登録できるデータ件数、利用可能なユーザー数などに制限が設けられているのが一般的です。
本格的に導入する前に、まずは無料プランで実際にツールを操作し、作りたいアプリの核となる機能が実現できるか、操作感は自分に合っているかなどを確認することが失敗を避けるための鉄則です。
また、将来的に事業が拡大した際に必要となる有料プランの料金体系や機能も併せて確認しておくと、長期的な視点でツールを選定できます。


まとめ



ノーコード開発は、プログラミングスキルがない非エンジニアでも、業務改善や新しいサービスの創出を可能にする画期的な手法です。開発期間の短縮やコスト削減といった明確なメリットがある一方で、複雑な要件や高度なセキュリティ、将来的な拡張性を求める場合には、フルスクラッチによる開発が最適な選択となることもあります。
特に、業務に深く根ざしたシステムや、独自性の高いサービスを構築したい企業にとっては、柔軟性と自由度の高いフルスクラッチ開発が、長期的な視点で見たときに大きな価値をもたらします。
インプルでは、ノーコード・ローコードの活用支援はもちろん、フルスクラッチ開発による本格的なシステム構築にも対応しています。
「どちらが自社に合っているか分からない」「まずは相談してみたい」といった場合でも、お気軽にご相談ください。ご相談は こちら。
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