26.02.09
SESで失敗しない会社の選び方|ベンダー評価基準・面談質問・準委任の注意点まで完全ガイド
SES(準委任による開発支援)は、採用や受託開発と比べて立ち上げが速く、必要なスキルを必要な期間だけ確保できる一方で、ベンダー選定を誤ると“見えないコスト”が膨らみます。
典型的なのが、スキルミスマッチによる手戻り、コミュニケーション不全による仕様齟齬、品質基準の不在によるバグ増加、担当者の離脱による停滞、そして契約や運用の曖昧さから生じるトラブルです。
つまりSESは「優秀な人を1人見つける」だけでは成功しません。
発注側が本当に買うべきは、供給力(必要な時に揃う)/品質の再現性(誰が入っても一定の成果が出る)/継続性(交代や増員でも止まらない)という“仕組み”です。
本記事では、発注者が判断に迷いやすいポイントを「失敗パターン」「評価基準」「面談質問」「準委任チェック」「体制例」の順に整理します。
この記事を読めば、SESベンダーの比較が“感覚”から“論理”になり、調達の成功確率を大きく高められます。
目次
1. まず押さえる:SESで起きがちな失敗パターン5つ(原因は「人」より「設計不足」)
2. SESベンダー評価基準7つ:比較表ではなく「再現性」を見抜くチェックポイント
3. 面談で聞くべき質問テンプレ(30問):30分でも見抜ける“地雷回避”の質問設計
4. 契約(準委任)で揉めないチェックポイント:条項だけでなく「運用」まで決める
5. インプルの体制例:140名×全国フルリモート×モダン技術が「調達の不安」をどう解消するか
6. まとめ:SES会社の選び方は「失敗パターン→評価基準→質問→契約→体制」の順で固める
1. まず押さえる:SESで起きがちな失敗パターン5つ
SESの失敗は、個人の能力だけが原因になるケースは意外と少なく、実態は「選び方」「期待値設計」「運用ルール」の不足で起きます。
まず代表的な失敗パターンを5つに分解し、予防策までセットで理解しましょう。
技術名や年数だけで判断すると、担当範囲(設計・実装・レビュー・運用)がズレて成果が出ません。
特にモダン技術やクラウド、モバイル領域は“触った”と“回した”が別です。
予防策は、要件定義で役割を明確にし、面談で「過去の失敗→復旧」「運用経験」「判断理由」を聞くこと。
交代が多い現場は、オンボーディングの型が弱く、属人化が進みます。予防策は、引き継ぎ・ドキュメント・レビュー運用・代替要員の方針を契約前に確認すること。
PRレビューが形骸化していたり、品質の定義(バグ許容・テスト範囲)が無いと、後半で炎上します。
予防策は、レビュー観点、テスト方針、Doneの定義を最初に合意し、ベンダー側の品質プロセスを評価すること。
リモート含む体制で特に多い失敗です。
予防策は、意思決定者、返信SLA、会議体、ドキュメントの置き場、質問のルートを“最初に”決めること。
指揮命令・成果物・セキュリティ・稼働管理が曖昧だと、トラブルになります。
予防策は、準委任の前提を理解し、条項と運用をセットで設計すること。
この5つは“起きるべくして起きる”失敗です。
裏返すと、ここを先回りして潰せば、SESは非常に強い調達手段になります。
SESの会社を選ぶとき、単価や参画開始の早さだけで比較すると、後でコストが跳ね上がります。重要なのは、成果を安定させる再現性を持っているかどうかです。
ここでは、情シス・開発Mgr・購買が同じ目線で判断できるよう、評価基準を7つに整理します。
要件に対して、必要な役割(実装・レビュー・リード・運用)をどう組むか。ここが弱いと、1名に責務が集中し属人化します。
コーディング規約、設計ガイド、レビュー観点、ドキュメント標準、オンボーディング手順が整っている会社は強いです。
PRレビューの運用、テスト方針、CI/CD、品質KPI(バグ、クラッシュ、SLO等)を説明できるかがポイントです。
欠員時のバックアップ、引き継ぎ方法、同等スキルの用意、増員のリードタイムを確認します。「人がいないので無理」は致命傷です。
端末管理、アクセス権、ログ、秘密保持、教育、インシデント対応フロー。ここが弱い会社は後で採用できません。
仕様決定のルール、会議体、ドキュメント運用、返信SLA、課題管理の手法など“運用の型”がある会社ほど成果が安定します。
単なる作業者ではなく、リスク提示や改善提案ができるか。準委任でも“成果の最大化”に寄り添える会社は価値が高いです。
この7基準で見れば、「安いけど危ない」「高いけど安心」が言語化され、購買も含めた合意形成が容易になります。
結果として、最終的なTCO(総コスト)が下がります。
面談は、候補者の能力だけでなく、ベンダーの運用力・品質力も見える場です。よくある失敗は「技術スタックの暗記確認」で終わること。
実務で重要なのは、
①判断の筋が通っているか
②詰まったときに切り分けられるか
③チームで成果を出すコミュニケーションができるか
④運用・品質を理解しているか
です。
以下の30問は、情シス・開発Mgr・購買でも使えるよう、技術と運用を混ぜたテンプレです。
・直近案件の役割は?(設計/実装/レビュー/運用の範囲)
・成果が出た理由を、プロセスで説明できますか?
・逆に、失敗した経験と、その原因・復旧策は?
・要件が曖昧なとき、最初に何を確認しますか?
・仕様変更が頻発する案件で、何を守り、何を変えますか?
・コード品質を担保するために普段やっていることは?
・PRレビューで見る観点を5つ挙げてください
・テストの方針(範囲・優先順位)をどう決めますか?
・バグが増えたとき、原因をどう切り分けますか?
・パフォーマンス問題に当たったときの計測→改善の流れは?
・技術負債を返す優先順位をどう付けますか?
・依存関係が複雑な機能の設計、どう分割しますか?
・例外処理やログ設計をどう考えますか?
・監視・アラート・障害対応の経験は?
・リリース運用(CI/CD、手順、承認)は触ったことがありますか?
・セキュリティで気をつけていること(権限、秘密情報)は?
・個人端末/会社端末の扱い、ルール遵守は可能ですか?
・リモートでのコミュニケーションで工夫していることは?
・返信SLAや報連相の頻度は、どう合わせますか?
・仕様の意思決定が遅い場合、どう前に進めますか?
・スクラム/カンバン等の開発プロセス経験は?
・課題管理(Jira/Backlog等)で重視する運用は?
・ドキュメントはどこまで書きますか?(最小の型は?)
・引き継ぎが必要になったとき、何を残しますか?
・未経験領域に当たった時の学習・検証の進め方は?
・“わからない”をどう共有しますか?(早期アラートできるか)
・ステークホルダーが多い案件での調整経験は?
・品質と速度がトレードオフの時、どう判断しますか?
・稼働管理(工数見積もり、実績、振り返り)はできますか?
・今回の案件で早期に価値を出すなら、最初の2週間で何をしますか?
この質問群を使うと、単なる“経験年数”ではなく、現場で成果を出せるかが見えます。
同時に、ベンダー側が候補者にどう教育し、どうアサインしているかも透けて見えるため、会社選定にも直結します。
SESは多くの場合、準委任契約で進めます。準委任は「作業の遂行」に対して対価を支払う形であり、受託開発のような“成果物納品責任”とは前提が異なります。
ここを曖昧にしたまま進めると、「どこまでやるのか」「成果が出ないのは誰の責任か」「指示の出し方が適切か」といった摩擦が発生します。
揉めないためには、契約条項と日々の運用ルールをセットで設計することが重要です。
チェックすべき観点は大きく5つあります。
準委任では“指揮命令”の扱いが重要です。誰が優先順位を決め、誰が承認するか、決裁者を明確にします。
準委任でもソースコードや設計資料は残ります。著作権・成果物の帰属、利用範囲、納品物の定義を現実に合わせて整理します。
稼働時間帯、報告頻度、稼働実績の提出、超過・不足時の扱いなど。購買・経理が困らない形にします。
端末、VPN、アクセス権、秘密情報、持ち出し禁止、退職/離任時の権限剥奪、ログの取得。情シス観点での必須項目です。
交代時の引き継ぎ義務、代替要員の考え方、解約予告期間、増員時のリードタイム。
加えて、実務で効くのは「運用ルールの文書化」です。
たとえば、コミュニケーション手段、返信SLA、仕様決定の手順、PRレビューの締切、障害時の連絡網など。
条項で全てを書かなくても、プロジェクト運用ルールとして合意しておくだけで、トラブルは激減します。
準委任は“契約”より“運用”が9割、と言っても過言ではありません。
ベンダー選定で発注者が抱える不安は、突き詰めると次の4つです。
「必要なときに人が揃うか」「品質が安定するか」「途中で抜けても止まらないか」「リモートでも回るか」。
ここに対して、インプルの独自性である ①約140名規模のエンジニア組織、②札幌本社だが全国フルリモート体制、③React NativeやFlutterなどモダン技術を継続的に採用 を、“単なる特徴”ではなく“価値”として説明します。
まず140名規模であることは、案件の状況に応じて体制を段階的に拡張できることを意味します。
たとえば「まずは実装1名で参画→速度が出たらレビュー要員を追加→要件が膨らんだらリードを投入」といった形で、プロジェクトのフェーズに合わせた最適化が可能です。
次に全国フルリモート体制は、案件地域を問わず対応できるだけでなく、急な増員やスキル補完を地理条件で止めない点が強みです。
特定地域で採用・調達が詰まっても、全国の人材プールから補えるため、スピードと継続性に効きます。
さらにモダン技術の継続採用は、単に新しい技術が使えるという話ではなく、「設計・品質・運用」まで含めてプロダクトを前に進める力に繋がります。
React Native /Flutterをはじめ、変化が速い領域は“知っている”だけでは足りず、実務で詰まりどころを踏み、解決した経験が重要です。
インプル側としては、面談や提案時に「最近の案件での課題と解決」「品質担保の運用(レビュー・テスト・CI/CD)」「交代・引き継ぎの型」を具体で示すことで、発注者の不安を論理的に潰せます。
SESはスピード調達ができる反面、選び方を誤ると“見えないコスト”が増えます。
しかし、失敗はパターン化でき、評価基準と質問テンプレ、準委任の運用設計で再現性高く防げます。
重要なのは「単価」「参画開始日」だけでなく、供給力・品質の仕組み・継続性・セキュリティ・運用の型を見抜くことです。
本記事の7つの評価基準と30問テンプレを使えば、情シス・開発Mgr・購買が同じ土俵で比較でき、意思決定が早くなります。
インプルのように、約140名規模で全国フルリモート、モダン技術を継続採用している体制は、増員・交代・品質担保を仕組みで支えやすい特徴があります。
もし「要件がまだ固まっていない」「まずは1名で試したい」「将来的にチーム化したい」「セキュリティ要件が厳しい」などの状況でも、最初の設計(役割・運用・契約)さえ固めれば、SESは非常に強い選択肢になります。
そんな方は、ぜひお気軽にインプルへご相談ください。
SESに関する無料相談は下記までお願いします。
株式会社インプル
BizDevG ディレクター 加藤 一輝
kato.kazuki@impl.co.jp
典型的なのが、スキルミスマッチによる手戻り、コミュニケーション不全による仕様齟齬、品質基準の不在によるバグ増加、担当者の離脱による停滞、そして契約や運用の曖昧さから生じるトラブルです。
つまりSESは「優秀な人を1人見つける」だけでは成功しません。
発注側が本当に買うべきは、供給力(必要な時に揃う)/品質の再現性(誰が入っても一定の成果が出る)/継続性(交代や増員でも止まらない)という“仕組み”です。
本記事では、発注者が判断に迷いやすいポイントを「失敗パターン」「評価基準」「面談質問」「準委任チェック」「体制例」の順に整理します。
この記事を読めば、SESベンダーの比較が“感覚”から“論理”になり、調達の成功確率を大きく高められます。
目次
1. まず押さえる:SESで起きがちな失敗パターン5つ(原因は「人」より「設計不足」)
2. SESベンダー評価基準7つ:比較表ではなく「再現性」を見抜くチェックポイント
3. 面談で聞くべき質問テンプレ(30問):30分でも見抜ける“地雷回避”の質問設計
4. 契約(準委任)で揉めないチェックポイント:条項だけでなく「運用」まで決める
5. インプルの体制例:140名×全国フルリモート×モダン技術が「調達の不安」をどう解消するか
6. まとめ:SES会社の選び方は「失敗パターン→評価基準→質問→契約→体制」の順で固める
1. まず押さえる:SESで起きがちな失敗パターン5つ
(原因は「人」より「設計不足」)
SESの失敗は、個人の能力だけが原因になるケースは意外と少なく、実態は「選び方」「期待値設計」「運用ルール」の不足で起きます。
まず代表的な失敗パターンを5つに分解し、予防策までセットで理解しましょう。
①スキルミスマッチ(職務経歴書は綺麗だが現場で詰まる)
技術名や年数だけで判断すると、担当範囲(設計・実装・レビュー・運用)がズレて成果が出ません。
特にモダン技術やクラウド、モバイル領域は“触った”と“回した”が別です。
予防策は、要件定義で役割を明確にし、面談で「過去の失敗→復旧」「運用経験」「判断理由」を聞くこと。
②定着しない(すぐ交代・離脱して速度が落ちる)
交代が多い現場は、オンボーディングの型が弱く、属人化が進みます。予防策は、引き継ぎ・ドキュメント・レビュー運用・代替要員の方針を契約前に確認すること。
③品質管理が不在(レビュー・テストの基準が無い)
PRレビューが形骸化していたり、品質の定義(バグ許容・テスト範囲)が無いと、後半で炎上します。
予防策は、レビュー観点、テスト方針、Doneの定義を最初に合意し、ベンダー側の品質プロセスを評価すること。
④コミュニケーション不全(仕様が決まらず、認識違いが積み上がる)
リモート含む体制で特に多い失敗です。
予防策は、意思決定者、返信SLA、会議体、ドキュメントの置き場、質問のルートを“最初に”決めること。
⑤契約・運用の曖昧さで揉める(準委任の理解不足)
指揮命令・成果物・セキュリティ・稼働管理が曖昧だと、トラブルになります。
予防策は、準委任の前提を理解し、条項と運用をセットで設計すること。
この5つは“起きるべくして起きる”失敗です。
裏返すと、ここを先回りして潰せば、SESは非常に強い調達手段になります。
2. SESベンダー評価基準7つ:比較表ではなく「再現性」を見抜くチェックポイント
SESの会社を選ぶとき、単価や参画開始の早さだけで比較すると、後でコストが跳ね上がります。重要なのは、成果を安定させる再現性を持っているかどうかです。
ここでは、情シス・開発Mgr・購買が同じ目線で判断できるよう、評価基準を7つに整理します。
①体制設計力(1名〜チーム、増員・交代の設計ができるか)
要件に対して、必要な役割(実装・レビュー・リード・運用)をどう組むか。ここが弱いと、1名に責務が集中し属人化します。
②教育・標準化(誰が来ても一定の品質が出るか)
コーディング規約、設計ガイド、レビュー観点、ドキュメント標準、オンボーディング手順が整っている会社は強いです。
③レビュー・品質プロセス(品質が“人頼み”になっていないか)
PRレビューの運用、テスト方針、CI/CD、品質KPI(バグ、クラッシュ、SLO等)を説明できるかがポイントです。
④代替要員・継続性(止まらない仕組みがあるか)
欠員時のバックアップ、引き継ぎ方法、同等スキルの用意、増員のリードタイムを確認します。「人がいないので無理」は致命傷です。
⑤情報セキュリティ・コンプライアンス(情シス/購買の最重要領域)
端末管理、アクセス権、ログ、秘密保持、教育、インシデント対応フロー。ここが弱い会社は後で採用できません。
⑥コミュニケーション設計(リモートでも回る型があるか)
仕様決定のルール、会議体、ドキュメント運用、返信SLA、課題管理の手法など“運用の型”がある会社ほど成果が安定します。
⑦提案力・課題発見力(言われたことだけやるのか、成果に向けて動けるのか)
単なる作業者ではなく、リスク提示や改善提案ができるか。準委任でも“成果の最大化”に寄り添える会社は価値が高いです。
この7基準で見れば、「安いけど危ない」「高いけど安心」が言語化され、購買も含めた合意形成が容易になります。
結果として、最終的なTCO(総コスト)が下がります。
3. 面談で聞くべき質問テンプレ(30問):30分でも見抜ける“地雷回避”の質問設計
面談は、候補者の能力だけでなく、ベンダーの運用力・品質力も見える場です。よくある失敗は「技術スタックの暗記確認」で終わること。
実務で重要なのは、
①判断の筋が通っているか
②詰まったときに切り分けられるか
③チームで成果を出すコミュニケーションができるか
④運用・品質を理解しているか
です。
以下の30問は、情シス・開発Mgr・購買でも使えるよう、技術と運用を混ぜたテンプレです。
30問テンプレ
・直近案件の役割は?(設計/実装/レビュー/運用の範囲)
・成果が出た理由を、プロセスで説明できますか?
・逆に、失敗した経験と、その原因・復旧策は?
・要件が曖昧なとき、最初に何を確認しますか?
・仕様変更が頻発する案件で、何を守り、何を変えますか?
・コード品質を担保するために普段やっていることは?
・PRレビューで見る観点を5つ挙げてください
・テストの方針(範囲・優先順位)をどう決めますか?
・バグが増えたとき、原因をどう切り分けますか?
・パフォーマンス問題に当たったときの計測→改善の流れは?
・技術負債を返す優先順位をどう付けますか?
・依存関係が複雑な機能の設計、どう分割しますか?
・例外処理やログ設計をどう考えますか?
・監視・アラート・障害対応の経験は?
・リリース運用(CI/CD、手順、承認)は触ったことがありますか?
・セキュリティで気をつけていること(権限、秘密情報)は?
・個人端末/会社端末の扱い、ルール遵守は可能ですか?
・リモートでのコミュニケーションで工夫していることは?
・返信SLAや報連相の頻度は、どう合わせますか?
・仕様の意思決定が遅い場合、どう前に進めますか?
・スクラム/カンバン等の開発プロセス経験は?
・課題管理(Jira/Backlog等)で重視する運用は?
・ドキュメントはどこまで書きますか?(最小の型は?)
・引き継ぎが必要になったとき、何を残しますか?
・未経験領域に当たった時の学習・検証の進め方は?
・“わからない”をどう共有しますか?(早期アラートできるか)
・ステークホルダーが多い案件での調整経験は?
・品質と速度がトレードオフの時、どう判断しますか?
・稼働管理(工数見積もり、実績、振り返り)はできますか?
・今回の案件で早期に価値を出すなら、最初の2週間で何をしますか?
この質問群を使うと、単なる“経験年数”ではなく、現場で成果を出せるかが見えます。
同時に、ベンダー側が候補者にどう教育し、どうアサインしているかも透けて見えるため、会社選定にも直結します。
4. 契約(準委任)で揉めないチェックポイント:条項だけでなく「運用」まで決める
SESは多くの場合、準委任契約で進めます。準委任は「作業の遂行」に対して対価を支払う形であり、受託開発のような“成果物納品責任”とは前提が異なります。
ここを曖昧にしたまま進めると、「どこまでやるのか」「成果が出ないのは誰の責任か」「指示の出し方が適切か」といった摩擦が発生します。
揉めないためには、契約条項と日々の運用ルールをセットで設計することが重要です。
チェックすべき観点は大きく5つあります。
①指揮命令系統
準委任では“指揮命令”の扱いが重要です。誰が優先順位を決め、誰が承認するか、決裁者を明確にします。
②成果物の扱い
準委任でもソースコードや設計資料は残ります。著作権・成果物の帰属、利用範囲、納品物の定義を現実に合わせて整理します。
③稼働管理(工数・勤怠・報告)
稼働時間帯、報告頻度、稼働実績の提出、超過・不足時の扱いなど。購買・経理が困らない形にします。
④セキュリティ
端末、VPN、アクセス権、秘密情報、持ち出し禁止、退職/離任時の権限剥奪、ログの取得。情シス観点での必須項目です。
⑤契約変更(増員・交代・単価改定・解約)
交代時の引き継ぎ義務、代替要員の考え方、解約予告期間、増員時のリードタイム。
加えて、実務で効くのは「運用ルールの文書化」です。
たとえば、コミュニケーション手段、返信SLA、仕様決定の手順、PRレビューの締切、障害時の連絡網など。
条項で全てを書かなくても、プロジェクト運用ルールとして合意しておくだけで、トラブルは激減します。
準委任は“契約”より“運用”が9割、と言っても過言ではありません。
5. インプルの体制例:140名×全国フルリモート×モダン技術が「調達の不安」をどう解消するか
ベンダー選定で発注者が抱える不安は、突き詰めると次の4つです。
「必要なときに人が揃うか」「品質が安定するか」「途中で抜けても止まらないか」「リモートでも回るか」。
ここに対して、インプルの独自性である ①約140名規模のエンジニア組織、②札幌本社だが全国フルリモート体制、③React NativeやFlutterなどモダン技術を継続的に採用 を、“単なる特徴”ではなく“価値”として説明します。
まず140名規模であることは、案件の状況に応じて体制を段階的に拡張できることを意味します。
たとえば「まずは実装1名で参画→速度が出たらレビュー要員を追加→要件が膨らんだらリードを投入」といった形で、プロジェクトのフェーズに合わせた最適化が可能です。
次に全国フルリモート体制は、案件地域を問わず対応できるだけでなく、急な増員やスキル補完を地理条件で止めない点が強みです。
特定地域で採用・調達が詰まっても、全国の人材プールから補えるため、スピードと継続性に効きます。
さらにモダン技術の継続採用は、単に新しい技術が使えるという話ではなく、「設計・品質・運用」まで含めてプロダクトを前に進める力に繋がります。
React Native /Flutterをはじめ、変化が速い領域は“知っている”だけでは足りず、実務で詰まりどころを踏み、解決した経験が重要です。
インプル側としては、面談や提案時に「最近の案件での課題と解決」「品質担保の運用(レビュー・テスト・CI/CD)」「交代・引き継ぎの型」を具体で示すことで、発注者の不安を論理的に潰せます。
まとめ:SES会社の選び方は「失敗パターン→評価基準→質問→契約→体制」の順で固める
SESはスピード調達ができる反面、選び方を誤ると“見えないコスト”が増えます。
しかし、失敗はパターン化でき、評価基準と質問テンプレ、準委任の運用設計で再現性高く防げます。
重要なのは「単価」「参画開始日」だけでなく、供給力・品質の仕組み・継続性・セキュリティ・運用の型を見抜くことです。
本記事の7つの評価基準と30問テンプレを使えば、情シス・開発Mgr・購買が同じ土俵で比較でき、意思決定が早くなります。
インプルのように、約140名規模で全国フルリモート、モダン技術を継続採用している体制は、増員・交代・品質担保を仕組みで支えやすい特徴があります。
もし「要件がまだ固まっていない」「まずは1名で試したい」「将来的にチーム化したい」「セキュリティ要件が厳しい」などの状況でも、最初の設計(役割・運用・契約)さえ固めれば、SESは非常に強い選択肢になります。
そんな方は、ぜひお気軽にインプルへご相談ください。
SESに関する無料相談は下記までお願いします。
株式会社インプル
BizDevG ディレクター 加藤 一輝
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